より死角を減らして安全な運転が可能に

 自動車技術は年々進化し続けていますが、その中でも「安全性の向上」は常に最も重要なテーマです。

 特に、事故をなくすことはすべての自動車メーカーにとって究極の目標です。SUBARUはその思いが一段と強く、「2030年死亡交通事故ゼロ」をスローガンに掲げています。

SUBARUは「2030年死亡交通事故ゼロ」をスローガンに掲げ、車両開発を進めている

 SUBARUは1989年から、ステレオカメラやレーダーを活用した運転支援システムの開発に力を注ぎ、2008年に先進安全技術「アイサイト」を生み出しました。

 この記事では、そんな安全技術に強みを持つSUBARU車のオプションに存在する、「視界拡張オプション」について解説します。

 視界拡張機能がどのようにして運転をサポートし、より安全なドライブを実現するのか、そのメリットや仕組みを見ていきましょう。

近年のSUBARU車のフロントガラス上部には、アイサイトの機能に使われるカメラが装備されている

 視界拡張オプションは、車両周辺の視界を拡大し、より安全かつ快適な運転をサポートするための先進技術です。

 この機能は、ドライバーが視認しにくい死角や車両周囲の状況をカメラやセンサーで把握し、ディスプレイに表示することで、事故リスクを低減するというものです。駐車時や狭い道での運転、交差点での視認性向上に、特に効果を発揮します。

 例えば、視界拡張オプションとして設定されているフロントビューモニターでは、車両前方の映像をディスプレイに表示し、前方に障害物があったり、狭い道だったりする際の安全運転をサポート。サイドビューモニターは、車両の側面を映し出し、駐車時や狭い道での左右確認を容易にします。リアビューモニターは、後退時に車両後方の状況を映し、バック駐車や出庫時に役立ちます。

  • フロントビューモニターはグリル部などに装備されたカメラ映像をダッシュボード中央のディスプレイなどに表示する機能。前面の死角が大きく低減する

 さらにアラウンドビューモニターは、クルマを真上から見たような映像がディスプレイに表示され、車両周囲の状況を360度確認できるため、駐車や狭いスペースでの移動がより安全になります。

 加えて、スマートリヤビューミラーという視界拡張オプションもあります。この機能では、リヤゲートガラスの内側に取り付けられたカメラの映像をルームミラーに表示します。

 乗員や荷物で後方視界が遮られる場合や、夕方や夜間、悪天候時などで後方が見えにくくなる状況でも、安全に後方を確認できるようサポートしてくれます。

スマートリヤビューミラーはルームミラーが液晶モニターになっており、後方視界はカメラによって得られる。そのため後部座席に荷物を満載した状態でも、視界の確保ができる

 事故防止に加えて、運転の快適さが増すことも大きなメリットです。アラウンドビューモニターを活用すれば、クルマの位置や周囲の障害物を簡単に確認できるため、駐車が苦手なドライバーも安心して駐車ができます。狭い道や不慣れな場所でも、ストレスなく運転できるようになるはずです。

 視界拡張オプションを活用することで、より安心で快適なドライブを楽しむことができるでしょう。

PHOTO GALLERY【画像】これが視界拡張オプションのメリットだ!(9枚)

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