クルマを買う時の強い味方!? カーディーラーの中の人ってどんな人？何でも答えてくれる「サブフロント」とは

2025.2.14

小鮒康一

カーディーラーではさまざまなスタッフが働いていますが、その中でも大阪スバルでは「サブフロント」という職種を採用しているそうです。サブフロントとは一体どのような仕事なのでしょうか？大阪スバル守口店でサブフロントとして働く藤原さんにお話を伺います。

ディーラーで働く人は多種多様大阪スバルには「サブフロント」がいる

　クルマを購入するときや愛車のメンテナンス、車検や板金修理など、クルマにまつわるさまざまなタイミングで足を運ぶことになるのがカーディーラーです。

　そんなディーラーには多くの人が働いているというのは言わずもがなですが、受け持つ仕事によって大きく3つの役割に分かれています。

　まず、クルマの購入や自動車保険などの相談に対応してくれる「営業」というポジションのスタッフ。

　自社のクルマの性能や特徴などを知り尽くし、ユーザーにピッタリの車種やグレード、装備を提案してくれる、販売のスペシャリストと言える存在です。

　続いては、車両の点検や修理、車検整備などの実作業を担当してくれている「メカニック」というポジションのスタッフ。

　国家資格である自動車整備士の資格を持ち、点検時にはトラブルが発生しそうな部分や不具合をチェックし、修理が必要な際には適切な作業を確実に行ってくれる頼れる存在です。

　そして最後が「サービスフロント」というポジションのスタッフで、点検や整備で来店したユーザーの対応や、点検整備の入庫の管理、調整のほか、メカニックが実施した点検、整備によって判明した問題点の説明や修理の概要など、ユーザーとメカニックの橋渡しを行う重要な存在となっています。

　そんなサービスフロントはさまざまな業務をこなすため多忙なポジションであるとも言えるのですが、大阪でスバルディーラーを展開する大阪スバルでは、来客の多い店舗を中心に「サブフロント」と呼ばれる、サービスフロントをサポートする職種を用意しています。

　今回は大阪スバルの中でも旗艦店となっている守口店のサブフロントである藤原芽唯さんに、サブフロントの業務についてお伺いしました。

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日々勉強中一般のユーザーに近い目線に立てることを目指す

もともとはクルマに詳しいわけではなかったというサブフロントの藤原さん。仕事を通して知識を得た

――藤原さんはサブフロントとして勤務して何年になりますか？
　藤原さん「わたしはサブフロントとして5年目になります。もともと接客業に興味があったのですが、就職活動の会社説明会でサブフロントという業務があることを知って入社しました」

――もともとクルマに興味があったのでしょうか？
　藤原さん「正直、入社するまではクルマについての知識は全くなくて、配属前に研修などはあったのですが、今も専門的な分野はさらなる知識を得るために勉強中です」

接客業をやりたいという理由で入社した藤原さんは、実際にメカニックと来店客の橋渡しを行っている

　接客業をやりたいという理由で大阪スバルに入社したという藤原さん。

　藤原さんは自身の強みについて、「一般のユーザーに近い目線に立てること」と話し、専門用語などを分かりやすくかみ砕いて説明し、来店客に分かってもらえたときの達成感は格別と話してくれました。

――一日の業務の流れはどんな感じになりますか？
　藤原さん「基本的にはサービスフロントと同じように、店舗に常駐して来店されたお客さまのご対応や、点検・整備の結果のご案内、次回の入庫予約の調整などが主な業務となります。内勤ではあるんですが、お客さまのお出迎えやお見送り、整備のご説明などでカウンターとの往復を繰り返すので、意外と体を動かせる仕事です(笑)」

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――仕事のなかでやりがいはどんなときに感じますか？
　藤原さん「メカニックの点検結果をお客さまにお伝えするのも仕事のひとつなのですが、メカニックの専門用語を分かりやすくお伝えして理解いただけたときや、次回整備のオススメをしたときに入庫予約をしていただけたときは達成感があります。あとは、簡単な見積もりなどを作成することもあるのですが、過去の経験から必要な部品をピックアップして作成して、メカニックに確認してもらってOKが出たときもうれしいですね」

　このように、日々の経験を糧に成長している藤原さん。カーディーラーと聞くと専門家が勢ぞろいしていて、「初歩的な質問や相談がしにくい…」と考えている人も多いかもしれませんが、藤原さんのようにユーザーと同じ目線で話せるスタッフがいることはカーディーラーへ足を運ぶハードルを下げる一因になりそうです。

――最後に、実際にカーディーラーで働いてみていかがですか？
　藤原さん「もともと接客業に就きたかった自分としては、多くのお客さまがご来店されてコミュニケーションがとれるのは楽しいです。クルマの知識はありませんでしたが、研修のほか、定期的に勉強会なども行われているので、そこはあまり気にしなくてもいいと思います。平日に2連休が確実にあるので、予定も立てやすく、話題のスポットにも行きやすいのはメリットですね！」

　カーディーラーは激務というイメージがあるかもしれませんが、大阪スバルの店休日である毎週火曜日・水曜日はスタッフも完全に休日となるため、先の予定も立てやすく福利厚生もしっかりしていて働きやすいと藤原さんは話してくれました。

　クルマに詳しくないと行きづらいと思っている人も多いというカーディーラーですが、藤原さんのようにカーディーラーとユーザーをつなぐ架け橋のような存在のサブフロントやサービスフロントのスタッフが多くおられますので、ちょっとでも気になることがあったらお気軽に近くのカーディーラーに足を運んでみてはいかがでしょうか。

　また、クルマは詳しくないけれど接客業に就いてみたいと考えている人でも十分活躍できる場ともなっているので、そういった人はカーディーラーでの勤務も候補のひとつに入れてみるのもいいかもしれませんね。

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