「CX-80」VS「CX-8」

 マツダは2024年4月18日、新型SUV「MAZDA CX-80」を欧州で世界初公開。5月には予約受注を開始し、今秋に発売する予定です。

 同社が国内市場を中心に展開していたSUV「CX-8」の後継車ともされ、日本での発売も予定される新型CX-80ですが、CX-8と比較するとどのような変化があるのでしょうか。

これがマツダの新型フラッグシップSUV…「CX-80」

 新型CX-80は、ユーザー中心の開発思想による走る歓びと環境・安全性能を両立したラージ商品群のミッドサイズクロスオーバーSUV。また、マツダが欧州に初めて導入する3列シートSUVであり、同社の欧州市場における最新かつ最上級のモデルとなります。

 開発で目指したのは「優雅で心豊かなドライビングSUV(Graceful Driving SUV)」。マツダのキーワードである「人馬一体」を磨き上げた走行性能はもちろん、環境・安全性能やSUVに求められる快適性、それに最上級モデルらしい美しく存在感あるデザインを実現しました。

 デザインコンセプトは「Graceful Toughness」。空間の豊かさと優美さを両立したキャビンの造り込みによって、車格に見合ったゆとりを感じさせるデザインになっているといいます。

 そんな新型CX-80は、日本市場においても導入が予定されており、2023年12月に生産停止となった「CX-8」の後継モデル的な立ち位置に収まると見られています。

 CX-8はマツダの国内市場向けSUVラインアップにおける最上位モデルとして、2017年に登場。マツダらしい走りやデザイン・質感を備えながら、大人も利用できる3列目シートを実現したクロスオーバーSUVでした。

 しかし、マツダのCXシリーズは一桁番台の車両に対し、二桁番台の車両を比較的上位のモデルとして展開する傾向にあります。例えば、コンパクトSUV「CX-3」は227万9200円から提供しているのに対し、CX-30は255万6400円からのスタートです。

 そのため、新型CX-80はCX-8の後続モデルとはいいつつも、CX-8よりはラグジュアリーな車両に仕上がっています。

 例えばボディサイズを比べると、CX-8は全長4925mm×全幅1845mm×全高1730mm。これに対し、新型CX-80は全長4995mm×全幅1890mm×全高1710mm(ルーフレール含む)、ホイールベース3120mmと大きくなっています。

 パワートレインも大きく異なります。CX-8は2.5リッターの直列4気筒DOHCエンジンか同ターボ付きエンジン、2.2リッター直列4気筒DOHCディーゼルエンジンなどをラインナップしていました。

 対して、新型CX-80は2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンをベースとしたプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」と、3.3リッターの直列6気筒ディーゼルエンジンとM Hybrid Boostを組み合わせた「e-SKYACTIV D」の2種類を設定。CX-8より、さらにパワフルな走行を楽しめそうな構成になっています。

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 サイズやエンジン性能を見ても、グレードアップしている様子がうかがえる新型CX-80。価格については、欧州向けのPHEVモデルが5万5350ユーロ(約910万円)とアナウンスされています。

 CX-8は最安で約300万円からのスタートでしたので、為替を鑑みてもその差は歴然。ワンランク上の存在となっているのではないかと思われます。

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