2026年中に新型登場を控えるCX-5 モデル末期の現行型をあえて狙う理由って?

 マツダのミドルサイズSUV「CX-5」は、2012年の初代登場以来、マツダを代表する存在となっています。

 現行型は2017年にフルモデルチェンジされた2代目で、マツダの「魂動(こどう)」デザインやスカイアクティブ技術を全面的に採用し、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの両方をラインナップしています。SUVらしからぬ運転の楽しさと、日常の実用性を高い次元で両立していることが特徴です。

>>現行モデルがほしい人は急げ! マツダ「CX-5」について詳しくはこちら

2017年から販売されている現行型(2代目)「CX-5」

 一方で、2025年7月10日に欧州で世界初公開された新型CX-5はプラットフォームを刷新し、電動化を見据えた新設計になる見込みです。走行性能や安全装備の強化が予想されますが、モデルチェンジを機に、現行型ならではの魅力が相対的に際立つ部分も少なくありません。

 本記事では、モデルチェンジ前の今だからこそ現行型の特に“ディーゼルエンジン”搭載車をおすすめしたい3つの理由を解説します。

理由1 熟成されたディーゼルエンジンの完成度

 現行型CX-5の大きな魅力の一つが、2.2リッター直列4気筒クリーンディーゼル「SKYACTIV-D 2.2」です。

力強い走りを楽しめる2.2リッター直列4気筒クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」

 発進直後から太いトルクを発生し、坂道や高速道路の合流、追い越しでも余裕のある加速を実現します。ディーゼルエンジン故に軽油を使用するため、長距離移動における燃費性能の高さも魅力です。

 新型CX-5はガソリンエンジンとマイルドハイブリッドが搭載される見込みで、現行型で高い評価を得ているディーゼルエンジンは廃止され、今後ラインナップされる保証はありません。

 熟成された現行型の「SKYACTIV-D 2.2」は、走りの質感と経済性のバランスにおいて、今だからこそ価値が際立っていると言えます。

理由2 熟成されたシャシーと静粛性

 現行型CX-5は、発売から数度の改良を経て足まわりや遮音性が磨かれてきました。

モデル末期の現行型CX-5は、発売から幾度の改良を経て“成熟”しているのも魅力的だ

 初期モデルに比べ、サスペンションはしなやかさを増し、車内は一層静かになっています。都市部の段差でも不快な突き上げを抑え、長時間のドライブでも疲れにくくなっています。

 フルモデルチェンジ直後の新型は、最新技術を備える一方で、設計やチューニングがこなれるまでに時間がかかる場合もあります。そのため、安定感のある乗り味を求める人には、熟成期を迎えた現行型のほうが安心感が大きいと言えます。

理由3 価格面でのアドバンテージ

 一般的に新型登場前の現行型は、在庫や販売戦略の関係で値引き幅が拡大する傾向があります。装備や質感は高水準でありながら、購入総額を抑えられるのは大きな魅力です。

上質な空間を備えたCX-5の車内(写真はRetro Sports Edition)

 さらに、ディーゼル仕様は燃料費の節約に加え、リセールバリューの面でも評価が高い傾向があります。これらを合わせると、トータルコストの面での優位性は“現行型の今がピーク”と言っても過言ではありません。

完成度と安心感、コストパフォーマンスを求めるなら今

 新型CX-5の登場は、技術的進化という意味で大きな魅力があります。

 しかし、現行型のディーゼルモデルは、長年の改良によって磨かれた完成度、経済性、信頼性のすべてを兼ね備えています。

ディーゼルエンジンを搭載した「CX-5」を新車で手に入れるなら今。まずは試乗して、そのトルク感あふれる楽しいドライビングをぜひ一度体感してほしい

 長距離を走る機会が多い人や、トルクフルな走りを楽しみたい人にとって、現行型ディーゼルエンジン搭載車はまさに「今が買い時」です。

 フルモデルチェンジを目前に控えたこのタイミングだからこそ、現行型CX-5の価値を冷静に見極めることが大切です。次世代への移行期にあっても、現行型CX-5の魅力は色あせていません。

現行モデルがほしい人は急げ! マツダ「CX-5」について詳しくはこちら

PHOTO GALLERY【画像】あえて現行型を選ぶ! 今新車で買える「CX-5」の画像を見る(38枚)