「メーカーオプション」と「ディーラーオプション」の違いと、値引きのカラクリとは?
クルマのオプションには、工場の生産ラインで装着する「メーカーオプション」と、物流センターや販売店で組み付ける「ディーラーオプション」があります。
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メーカーオプションには、衝突被害軽減ブレーキなどに関する安全装備、運転支援機能、センターディスプレイ、サンルーフなど販売店では装着するのが難しい装備が多いです。クルマを購入した後にメーカーオプションを装着することも、基本的にはできません。
一方、ディーラーオプションには、カーナビ、フロアマット、エアロパーツなどがあり、メーカーオプションと違ってクルマを購入した後に装着できる内容も多いです。
そしてカーナビ、オーディオ、アルミホイールなどは、車種によってはメーカーオプションとディーラーオプションの両方が設定されています。
同じカテゴリーの装備がメーカー/ディーラーオプションの両方に設定される場合、機能と価格のバランスを見るとメーカーオプションが割安です。生産ラインで装着するため、コストを抑えられるからです。
またディーラーオプションには、販売会社の利益が多く含まれ、製造コストに対して希望小売価格を高めに設定している事情もあります。
従ってディーラーオプションは、メーカーオプションに比べて値引き額を拡大しやすいです。販売店ではこれを利用して「ディーラーオプションのカーナビやアルミホイールを装着するならこれだけ値引きします」と商談の材料に使うこともあります。
マツダ車はメーカーオプションの価格が割安! CX-60の場合どんなオプションがお得なの?
マツダ車の特徴は、生産ラインで装着するメーカーオプション価格を割安にしていることです。CX-60の場合、XD SPに設定される「セーフティ&シースルービューパッケージ」がお買い得です。

運転支援機能のクルージング&トラフィックサポート、スマート・ブレーキ・サポートの交差点/右直事故回避アシスト機能、360°ビュー・モニター、居眠り運転などを警報するドライバー・モニタリング、12.3インチセンターディスプレイ(XD SPに標準装着されるディスプレイは10.25インチ)などをセットにして、オプション価格を15万4000円(税込み、以下同)に抑えました。一般的なオプション価格では22万円程度に相当するため、CX-60では30%ほど割り引きされていることになります。
またCX-60の買い得グレードとされるXD Lパッケージや25S Lパッケージに用意されるBoseサウンドシステムも、メーカーオプション価格が8万2500円と割安です。12個のスピーカーによる優れた音質を考えれば、10万円以上の価値があります。
CX-60にはセンターディスプレイとマツダコネクトが標準装着されるため、ディーラーオプションのナビゲーション用SDカードアドバンス2を購入すれば、カーナビの機能が得られます。SDカードの価格は5万5920円ですから、カーナビを別途オプション装着する車種に比べて出費を抑えられます。
ほかのマツダ車も同様で、セーフティ&シースルービューパッケージは、CX-80にも割安な価格で用意されています。CX-80 XD Sパッケージに設定されるパワーリフトゲートパッケージは、ハンズフリー機能の付いた電動開閉式リヤゲートと、AC150W電源をセットにしてオプション価格を8万2500円に抑えました。
CX-30の20S/XDブラックセレクションでは、360°ビューモニター、ドライバー・モニタリング、クルージング&トラフィックサポート、ワイヤレス充電をセットにした「360°セーフティ&コンフォートパッケージ」を9万9000円の低価格で用意しています。
以上のように、CX-60を始めとするマツダ車は、メーカーオプション価格を割安に抑えています。そのために安価なベーシックグレードを選び、必要な装備だけをメーカーオプションで加えることも可能です。
逆にメーカーオプションが割高な車種では、すべてを標準装着した上級グレードを選びがちですが、不要な装備が含まれる場合もあります。マツダ車ではこのようなムダが生じません。必要な装備を厳選したオトクな買い方が可能です。
マツダ車を買う時には、割安なメーカーオプションを積極的に検討すると良いでしょう。