CX-60と共通デザインを採用する理由とは
マツダ車のカスタマイズパーツを展開する「AutoExe(オートエクゼ)」は、ラージクラスの新型3列シートSUV「CX-80」専用のスタイリングキット「KL-07」を、2024年10月10日から先行発売しました。
前後スポイラーをはじめとするさまざまな専用アイテムについて紹介します。
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マツダが2021年10月に発表した「2022年以降のクロスオーバーSUV商品群の拡充計画」によって、縦置きエンジン・後輪駆動ベースで新開発された新世代アーキテクチャーを用いた「ラージ商品群」として、4タイプのSUV展開を明らかにしました。
具体的には、欧州や日本市場向けには2列シートSUV「CX-60」と3列シートSUV「CX-80」を、北米市場向けにはワイドボディの2列シートSUV「CX-70」と、ワイドボディ3列シートSUVの「CX-90」をそれぞれラインナップします。
すでにCX-60、CX-90、CX-70が各市場で順次投入されるなか、ラストを飾る新型CX-80が10月10日に日本での販売を開始しました。
オートエクゼの専用スタイリングキットKL-07も、そんな新型CX-80のデビューと同時に発表されました。
どのようなアイテムが用意されているのか、フロントから順を追って紹介します。
まず「フロントグリル」は、純正のタテグリルとは全く異なる水平基調のフィンタイプを採用。ピアノブラックとつや消しブラック塗装との組み合わせにより、スポーティでワイド感が高まったフロントフェイスに仕上げることができるアイテムです。
また「AutoExe」のオーナメントも装着され、特別感も感じられます。
フロントバンパー下部に装着する「フロントアンダースポイラー」は、2種類ある純正バンパーデザインに合わせて2タイプのデザインをラインナップ。
ともに躍動感あふれる翼のような意匠が盛り込まれており、走りを感じさせる雰囲気に仕上げることができます。
ちなみにCX-80と兄弟車の関係にある2列シートSUVのCX-60は、フロント周りから前席ドアまでは新型CX-80と同じ造形を採用し、フロントグリル内の細部の仕上げだけが唯一の差別化ポイントとなっています。
ただオートエクゼのフロントグリルとフロントアンダースポイラー自体はCX-60向けと共通のデザインを採用したため、等しく同じ見た目となります。
オートエクゼは、富士スピードウェイで10月19日と20日に開催されたマツダオーナー向けの感謝イベント「MAZDA FAN FESTA(マツダファンフェスタ) 2024」会場にブースを出展していました。
残念ながら“KL-07”装着車の実車展示は間に合わなかったものの、会場でオートエクゼの担当者に話を聞くことができました。
共通デザインの疑問について、担当者は次のように話します。
「KL-07の“KL”は、CX-80の型式を指します。“07”は第7世代のデザインコンセプトという意味です。
CX-60とCX-80に限らず、『マツダ3』(BP-07)などと同様のデザインにすることで、オートエクゼの共通感を狙ったエクステリアに仕上げているのです」
なおマツダファンフェスタでは、新型CX-80の開発秘話を聞く機会もありました。
担当したマツダのデザイナーは、新型CX-80とCX-60の関係についてこう話します。
「もともとCX-60とCX-80は骨格も異なり、ボディ全体で見たフォルムの違いは充分あります。
開発当初はフロント周りは一切差別化せず、全く同じグリルでも良いと考えていたほどです」
あえてフロントの印象を変えないというオートエクゼの考え方は、マツダと同様の方向性であることがうかがえます。