「CX-80」はグレードとパワーユニットによって多彩なバリエーションが展開されている
マツダの最新3列シートSUV「CX-80」に用意されている内外装グレードは8タイプです。 グレードごとの違いはどこにあるのか? どのグレードを選べばいいか?
この記事ではグレードごとのポイントと、選び方のセオリーをお伝えしましょう。
◆マツダの国内最上級3列シートSUV「CX-80」で、女子4人癒やしのドライブ旅へ
まず、グレードをチェックしてみましょう。
ベーシックなタイプから
・「XD」 価格:394万3500円~418万円(消費税込み、以下同・パワートレイン:XD《ディーゼル》)
・「Sパッケージ」 価格:438万3500円~462万円(パワートレイン:XD)
・「Lパッケージ」 価格:477万9500円~639万1000円(パワートレイン:XD/PHEV《プラグインハイブリッド》)
・「エクスクルーシブモード」 価格:507万1000円~545万500円(パワートレイン:XD)
・「エクスクルーシブモダン」 価格:596万7500円(パワートレイン:XDハイブリッド《ディーゼルハイブリッド》)
・「エクスクルーシブスポーツ」 価格:582万4500円~596万7500円(パワートレイン:XDハイブリッド)
・「プレミアムモダン」 価格:632万5000円~712万2500円(パワートレイン:XDハイブリッド/PHEV)
・「プレミアムスポーツ」 価格:632万5000円~712万2500円(パワートレイン:XDハイブリッド/PHEV)
ちなみにCX-80に用意されているパワーユニットは3タイプ。「XD」が排気量3.3Lの6気筒ディーゼルエンジン、「XDハイブリッド」はそのディーゼルエンジンに小型のモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド、そして「PHEV」は排気量2.5Lの直列4気筒ガソリンエンジンに外部充電可能な大型バッテリーと大型モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドです。
装備グレードは、ある程度パワーユニットとの組み合わせが決まっています。それではもう少し詳しく、それぞれのグレードを見ていきましょう。
「XD」
「XD」はボトムとなるベーシックグレードだけあり、オートエアコンや革巻きステアリングなどは標準装備するものの、アダプティブLEDヘッドライト、レーンキープアシストシステム、緊急時車線維持支援機構、デイタイミングランニングライト、ヘッドアップディスプレイ、ステアリングヒーター、運転席&助手席シートヒーター、運転席電動調整機能、非接触充電器などは非採用。細かいところでは、3列目のUSB充電ポートやシートバックポケット、そしてセンターコンソールを見るとドリンクホルダーのリッドもありません。それらの装備がないのはミドルクラスあたりのSUVであれば普通のことですが、CX-80クラスの上級グレードを知ってしまうとちょっとさみしく感じる人もいるかもしれません。
また上級グレードと異なり、メーターはフル液晶ではなく7インチ液晶、センターディスプレイは12.3インチではなく10.25インチとシンプルです。
「Sパッケージ」
「Sパッケージ」はシート表皮やインテリアの仕上げなどは「XD」と同じながら、同グレードでは省かれるアダプティブLEDヘッドライト、レーンキープアシストシステム、緊急時車線維持支援機構、デイタイミングランニングライト、ヘッドアップディスプレイ、ステアリングヒーター、運転席&助手席シートヒーター、運転席電動調整機能、そして非接触充電器などを搭載。「XD」に比べると40万円以上価格がアップする割に装備が充実してきます。また、この「Sパッケージ」と比べると「XD」はかなり価格を頑張ったお買い得な仕様と言っていいのでしょう。
「Lパッケージ」
その上の「Lパッケージ」になると、「XD」や「Sパッケージ」との大きな違いとしてシート表皮がレザーとなりドアトリムなどインテリア各部の素材が合成皮革となって内装のクオリティーが大きくグレードアップ。そのうえ快適&便利装備としてリヤウインドウサンシェード、電動テールゲート、12.3インチフル液晶メーター、12.3インチセンターディスプレイ、助手席電動調整機能、電動チルト&テレスコピック調整、2列目シートヒーターを採用。タイヤも20インチ(「XD」や「Sパッケージ」は18インチ)となります。そのうえ、クルージング&トラフィックサポート(高速道路渋滞時の運転支援)など先進運転支援機能も充実。価格を見ると「Sパッケージ」に対して40万円強のアップとなりますが、さすがに装備は充実します。
「エクスクルーシブモード」
非ハイブリッドでディーゼルエンジンを積む最上級グレードとなる「エクスクルーシブモード」になると、まずシート表皮が本革でもひときわ柔らかい肌触りのナッパレザーとなり室内の雰囲気がグッと上質に。そのうえ、1列目と2列目のシートはヒーターに加えてベンチレーションまで組み込まれて快適性が大幅に向上します。Boseサウンドシステムが標準装備で、オーディオのクオリティーが高まるのもうれしいところ。
そのうえで注目は、2列目シート。「6人乗り」を選ぶと2列目が「キャプテンシート」となり、左右席簡にセンターコンソールが加わって見栄えが立派になるとともに、リクライニングが電動化されるのは大きな魅力です。