2025年で日本国内の販売終了…一体どんな歴史を歩んできたのか

 2024年9月、SUBARU「レガシィ アウトバック」が誕生から30周年を迎えました。この節目に、アウトバックが30年間でどのような進化を遂げてきたのか、その歴史を振り返ります。

 筆者(黒木美珠)がレガシィ アウトバックと初めて出合ったのは、2022年でした。

 ステーションワゴンとSUVが融合した独特なデザイン、その洗練された佇(たたず)まいに強く心を引かれたことを今でも鮮明に覚えています。

最新世代となる6代目のレガシィ アウトバック

 筆者がSUBARUというブランドに興味を抱くきっかけとなったレガシィ アウトバック。この30周年という節目の年に、日本国内での販売終了が発表されたニュースに、どうしても寂しさを感じてしまいます。

 2024年9月には、「SUBARU STAR SQUARE (スバル恵比寿ショールーム)」(東京都渋谷区)で「レガシィアウトバックと私」という特別企画展が開催され、大きな注目を集めました。

 レガシィ アウトバックの歴史や魅力を振り返り、ファンとの絆を深める素晴らしい機会となったこの展示の詳細については、専用のリポートも掲載しておりますので、ご興味のある人はぜひご覧ください。

>>SUBARU本社のショールームに歴代「アウトバック」大集合!? そのワケは

 では、アウトバック30周年の歴史を振り返ってみましょう。

レガシィ アウトバックが歩んだ30年はまさにSUBARUの歴史

 1994年、レガシィ アウトバックのルーツとなる初代モデルが誕生しました。

 初代は「アウトバック」の名ではなく、「レガシィ グランドワゴン」としてデビューしました。

レガシィ グランドワゴンからレガシィの歴史は始まった

 当時、北米市場を中心にSUVの需要が急速に高まっていた背景の中で、SUBARUはステーションワゴンの走行性能とSUVの実用性を融合させるという新しいコンセプトを提案したのです。この挑戦がアウトバック誕生の原点となりました。

 その後、1998年に2代目レガシィの登場に合わせてフルモデルチェンジが行われ、「レガシィ ランカスター」という名前が正式名称となりました。

 サブネームが「グランドワゴン」から「ランカスター」に変わり、初代より全幅が拡大しました。さらに、洗練されたデザインが新たな魅力として加わりました。

 2003年には「レガシィ アウトバック」として再びフルモデルチェンジが行われ、この時国内外で名称が「アウトバック」に統一されます。これにより、グローバルブランドとしての確立が進みました。

 2009年に登場したモデルは、従来のワゴンスタイルをさらにSUVに近づけたデザインが特徴です。ボディサイズがまた一段と大きくなり、室内空間の拡充が図られました。

 また、このモデルから一部のモデルでリニアトロニックCVTが採用され、燃費性能が向上しています。

街へ溶け込むデザインへ進化していったレガシィ

 2014年のモデルチェンジでは、「アウトバック」と「B4」の2タイプの展開となって、同年10月に発売されました。

 新リニアトロニックやX-MODEの採用、アイサイト (ver.3)の搭載などにより、走行性能と安全性能の面で大幅な進化を遂げるとともに、質感にこだわったスタイリングやインテリアデザインによって、オフロードでもオンロードでも優れた親和性を発揮するクルマへと進化したのです。

5代目レガシィは「アウトバック」と「B4」の2タイプの展開となって、2014年10月に発売された

 2021年には、現行となる「レガシィ アウトバック」が登場しました。

 アウトドアと都会のライフスタイルを融合させたこのモデルには、「アイサイトX」などの最先端技術が搭載され、安全性能や快適性がさらに強化されています。

 また、新プラットフォーム「スバル グローバル プラットフォーム(SGP)」を採用し、剛性・安全性・走行性能が飛躍的に向上しました。

 現在、日本国内で購入可能なレガシィ アウトバックは、「Limited EX」と「X-BREAK EX」に加え、特別仕様車の「Black Selection」「Active × Black EX」を含む全4グレードがラインナップされています。

 レガシィ アウトバックは現行モデルが国内での生産終了となることが発表されており、「2025年3月31日をもって注文受付を終了」とアナウンスされています。

 そのため、購入を検討している人は早めに試乗して、アウトバックの魅力を体験してみてはいかがでしょうか。

 アウトバックは、30年という歳月をかけて進化を続け、SUBARUを代表するモデルとして多くの人たちに愛されてきました。

 この記事が、アウトバックの魅力を再発見し、その特別な存在価値を感じるきっかけとなれば幸いです。


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