マツダとJINSが"本気で作った"ドライビングサングラス

 自動車メーカーのマツダとメガネのブランドでおなじみのJINSで共創した「MAZDA SPIRIT RACINGドライビングサングラス」の販売が2025年3月15日にスタートしました。

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 マツダはこれまで他業種とのコラボレーション製品をいくつか発売しており、今回のドライビングサングラスは「ドライビングシューズ」(ミズノ)、「ドライビンググローブ」(ヨークス)、「クロノグラフウオッチ」(セイコー)に続く、MAZDA SPIRIT RACINGのドライビングアイテム第4弾です。

 今回は、その販売に先立ってマツダトランス青山で開催された「【JINS × MAZDAデザイナーが語る!】MAZDA SPIRIT RACING ドライビングサングラス」のトークショーの模様をお伝えします。

 最初に、MAZDA SPIRIT RACINGの代表である前田育男さんが、マツダコレクションの製品やこれまでの取り組み、そしてMAZDA SPIRIT RACINGを通じたモータースポーツ活動について説明しました。

 第4弾となる今回の異業種コラボレーションについて、既存品に名前やブランドを付けるだけであったり、代理店に全てを任せたりといったことを決して行わず、社内で実際にクルマ作りに携わる開発陣やデザイナーらが、製品開発の構想段階からしっかりと参画し、デザインや性能を含めて製品化まで結び付けた点を力強くアピールしました。

 次に、実際に開発に携わったマツダのデザイン本部 ブランドスタイル統括部 デザイナーの南澤正典さん、菊地有美子さん、そしてジンズ グローバル商品本部 商品開発課 研究開発グループの浅田敬一さんの3人が、今回の「MAZDA SPIRIT RACINGドライビングサングラス」の開発秘話をそれぞれ語りました。

  • 左からジンズの浅田さん、マツダのデザイナーの南澤さん、菊地さん。実際に今回発売されたドライビンググラスを装着して撮影させていただいた。装着イメージとして合わせて確認していただけると幸いだ

 まずレンズについてですが、本製品は光の乱反射やまぶしさを抑える偏光レンズを採用しており、路面やダッシュボードなどの反射や映り込みを軽減するため、明るい時間帯のドライビングに最適化されています。

 また、偏光レンズのサングラスを装着している際に課題として挙げられるHUD(ヘッドアップディスプレイ)との兼ね合いについては、縦・横の光源の特性を考慮することで、本製品の装着状態でもマツダ車のHUDの表示がきちんと見えるように配慮されているとのことでした。

 また、フレームには軽量なチタン素材が採用されており、ヒンジは見た目と装着時のフィット感を考慮したバネヒンジ式となっています。塗装はチタンの素材感をいかしたもので、フレーム内には「MAZDA SPIRIT RACING」のロゴと文字が刻印されているのも所有感をくすぐるポイントです。

 続いて、ジンズの浅田さんが、昨今の世界的なアイウエア(メガネ類)におけるトレンドについての話を展開しました。世界的な流行としては、フレームが太めでサイズも大きくなる傾向や、一見すると懐かしいイメージのあるティアドロップ型のフレームやレンズなど、ノスタルジーに回帰したファッションに合わせて流行が変化してきているとのことです。

 また、今回のドライビングサングラスのフレームデザインのテーマの一つとして「日本人の骨格に合う」という点も挙げられました。目の彫りが深く鼻が高い欧米系の顔の骨格に合うものと、比較的凹凸が少なく平たんな傾向にある日本人に合うものでは、フレームのデザインが大きく異なります。アイウエア目線での製品分析の話は、会場内でも特に興味深いテーマとなっていました。

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