残価設定ローンで人気車種を手軽に買える！？ おすすめしたいCX-60の魅力とは
マツダが販売しているクロスオーバーSUV「MAZDA CX-60（マツダ シーエックス シックスティ）」は、マツダの新世代ラージ商品群の第1弾として2022年9月に発売された2列シートミドルサイズSUVです。
エンジンを縦置きした後輪駆動のプラットフォームを採用し、高出力なパワートレインがもたらすパワフルかつスポーティな走行性能と高い環境性能、マツダデザインとクラフトマンシップからなる日本の美意識を取り入れた上質な内外装が好評を得ており、2025年2月には乗り心地を向上させた2025年モデルの販売もスタートしました。
CX-60のパワーユニットは、直列4気筒2.5Lガソリン、2.5Lガソリンをベースにしたプラグインハイブリッド、直列6気筒3.3Lクリーンディーゼルターボ、ディーゼルマイルドハイブリッドの4種類です。
これらのうち、最も人気の高いパワーユニットは、マイルドハイブリッドを装着しないノーマルタイプのディーゼルです。
駆動方式は4WDと後輪駆動の2WDが用意されており、2WDモデルでは高い動力性能と低燃費を両立させた直列6気筒ディーゼル搭載モデルを割安な価格で手に入れられるのも特徴です。
そこで直列6気筒ディーゼル搭載モデルのオトクな買い方を考えてみましょう。
直列6気筒ディーゼルを搭載して、機能や装備を充実させながら価格を抑えたお買い得グレードは、XD Lパッケージ（422万4000円／2WD）です。推奨度は高いですが、価格は400万円を上まわり、現金で購入するのが難しい場合もあるでしょう。
フルローンを使う人はほとんどいない！？ 今や残価設定ローンはクルマ購入の有力な選択肢に
そこで人気が高まっている買い方が残価設定ローンです。
契約する時に3〜7年後の残価（残存価値）を設定して、残価を除いた金額を分割返済します。残価を支払わないため、返済期間を終えても車両は自分の所有になりませんが、月々の返済額を安く抑えられます。
そして契約期間満了時には、車両を返却する、あるいは据え置かれていた残価を支払って買い取る選択肢もあります。
自動車販売店では「今は残価設定ローンの人気が高く、車両価格の全額を返済する従来型のフルローンを使うお客さまはほとんどいません」といいます。
そしてCX-60・XD Lパッケージの場合、筆者（渡辺陽一郎）が3年後の残価から計算したところ、新車価格の55％でした。一般的な残価設定ローンの3年後の残価は新車価格の42〜48％ですから、CX-60は残価が多く月々の返済額を安く抑えられます。
返済期間満了時に、残価を支払って買い取る時の最終支払額は高くなりますが、車両を返却するなら出費を抑えられます。
CX-60・XD Lパッケージを一般的な5年間の契約期間で契約すると、残価率は筆者の計算によると新車価格の36％です。月々の返済額は、均等払いで約5万8000円となります。残価設定ローンのメリットとして、数年後の残価は、走行距離が規定以上に伸びたり大きなキズが付いたりしない限り保証されています。
現金で購入して3〜7年後に売却する場合は、手放す時の人気度で売却額が左右されますが、残価設定ローンなら不利が生じる心配はありません。
そして売却時にもCX-60の人気が高く、さらに高値で手放せるなら、残価を支払って買い取った後、買い取り店などに好条件で売却する方法もあります。
このように残価設定ローンを使うと、残価の保証を得た上でオトクな方法でクルマを売却することができるのです。
自動車を維持するうえで必要になる税金もお得なCX-60
直列6気筒ディーゼルは、車両重量の割に燃料消費量を少なく抑えているため、環境性能も優れています。そのため購入時に納める税額も少ないです。
環境性能割が3万4500円、自動車重量税も2万2500円です。この2つの税額を合計すると5万7000円ですが、2リッターノーマルガソリンエンジンを搭載するミドルサイズSUVでも、10万〜14万円になる車種が多いです。CX-60のディーゼルなら、購入時に納める税額も安く抑えられます。
なお自動車販売店によると「以前CX-5やCX-60は値引きができない方針でしたが、今は状況に合わせて対応しています」とのこと。
CX-60を買う時は、同じ価格帯に属するライバル車のハリアーハイブリッドG（411万9000円／2WD）などを相手に、値引き額や残価設定ローンの返済額などを比べながら商談すると良いでしょう。CX-60とハリアーでは、車種の性格が少し異なりますが、ハリアーはさまざまなユーザーに人気が高いです。
ハリアーは2024年度に、売れ筋価格帯が400万円を超える上級SUVの販売ナンバーワンでした。そのため値引き額などの購入条件を競争させる効果も高いです。
ファミリーカーとしてCX-60を買う時は「夫はCX-60がほしいが、妻はハリアーを希望しているから、購入条件次第で買う車種を決めることにした」という想定で商談を進めても良いでしょう。
このように自動車販売店での値引き交渉に加え、残価設定ローンのメリットを最大限に生かすことで、CX-60をより賢く手に入れる道が開けます。ご自身のライフスタイルや予算に最適な一台を見つけて、充実したカーライフをお送りください。
