4タイプが勢ぞろいしたマツダの新世代ラージクラスSUVシリーズ
欧州でラージサイズ3列シートSUVのマツダ新型「CX-80」が発表されました。日本での発売も予定されているといいますが、これまで発表されたラージSUVシリーズ「CX-60」「CX-80」「CX-90」とはどう違うのでしょう。
また、2023年12月に生産を終了した同じ3列シートSUVの既存モデル「CX-8」からは、どう進化を遂げたのでしょうか。
マツダの欧州法人(マツダ・モーター・ヨーロッパ)は2024年4月18日(現地時間)、新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-80(マツダ シーエックス エイティ)」を世界初公開しました。
マツダは、ラージ商品群のSUVのラインナップとして、「CX-60」「CX-70」「CX-80」「CX-90」の4モデルを発売することを以前より公表していましたが、今回新型CX-80が発表されたことで、すべてのラインナップが揃ったことになります。
これらのモデルは、車幅と座席の列で分類することができます。
仮にCX-60の幅を標準幅とした場合、CX-60(標準幅+2列シート)、CX-70(幅広+2列シート)、CX-80(標準幅+3列シート)、CX-90(幅広+3列シート)という展開になります。
主に道路幅が狭い日本や欧州への導入は標準幅のCX-60とCX-80、大きなクルマが多い北米などはCX-70とCX-90が導入されます。ちなみに、なぜかオーストラリアでは4モデルすべて導入される予定です。
いずれのモデルも、トランスミッションはトルコンレスの8速ATが共通で採用されています。
エンジンも共用されており、3.3リッター直列6気筒ディーゼルエンジンと、そのマイルドハイブリッドシステム搭載タイプ、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンと、そのプラグインハイブリッド(PHEV)搭載タイプがあります。
また海外のみ出力の違う2タイプの3.3リッター直列6気筒ガソリンターボエンジンにマイルドハイブリッドシステムが搭載されているタイプなどもあり、それらが仕向け地のニーズにあった形で投入されています。
インテリアは、インパネ周りの基本的な部分は共通でほぼ同じに見えます。
エクステリアも基本的なイメージは共通となっており、フロントバンパーデザインがCX-60/80タイプ、CX-70タイプ、CX-90タイプの3タイプに分けることができそうですが、ヘッドランプなどが同じなので、すべてが統一感のある仕上がりとなっています。
ちなみに、CX-60はフロントバンパーに“左右にインテークのないデザイン”のタイプもあるのですが、新型CX-80にもそのようなモデルがあるのかは現時点では未確認です。
サイドビューは、新型CX-80とCX-90はモールカラーやルーフレールカラーの違いだけですが、CX-60はクォーターウィンドガラスの形状が大きく異なります。
さらに新型CX-80は、CX-90とモールのデザインが異なることで簡単に見分けがつきます。またCX-60はルーフレールが装着されていない点もポイントです。
日本に投入される予定の新型CX-80は、このようにCX-60と多くの部分で共通性がありますが、先代モデルとなるCX-8と比較するとどのような点での違いがあるのでしょうか。