マツダのブランド体験施設「MAZDA TRANS AOYAMA」でCX-80に試乗

 東京都心・南青山(港区)の一等地に位置する「MAZDA TRANS AOYAMA」は、2025年2月6日のオープン以来、クルマ好きの人たちだけでなく、若者や女性の来客も多く、にぎわっているといいます。

 そう、ここはマツダのディーラー…ではありません。「MAZDA TRANS AOYAMA」は、マツダのことを知らない、この機会に初めて知った人でも、ワクワクする体感を通じて、よりマツダブランドを身近に感じてもらえるような施設です。

南青山にある「MAZDA TRANS AOYAMA」。東京メトロの表参道駅 B1出口を出るとすぐ目の前に現れる

 1階にはカフェが併設されており、2階に上がると開放的なくつろぎスペースが広がっていて、イベントやアートの展示などがおこなわれています。青山の街並みを眺めながら、カフェで注文したドリンクやフードを楽しめるのが魅力です。フリーWi-Fiも完備されており、ちょっとした作業スペースとしても活用できそうです。

1Fのカフェスペースには、マツダに関連するさまざまなグッズ販売もおこなわれている

 もちろんクルマ好きや、マツダ好きが喜ぶ仕掛けもたくさんあります。建物に入ると、まずマツダ車2台がお出迎え。定期的に入れ替えがおこなわれる車両ですが、取材時には「CX-60」SPグレードに、貴重な「コスモスポーツ」のプロトタイプが展示されていました。

  • 取材時に展示されていたコスモスポーツのプロトタイプモデル。1967年の発売前に全国各地のディーラーに「社外委託実験」として配備されたうちの1台で、この個体は実際に兵庫県のディーラーに配備され走行テストが実施された個体そのもの。バンパーやエンブレムなどが実際の生産モデルとは異なっているとても貴重な1台だ

 また「TEST DRIVE」という予約制のコンテンツも用意されていて、「CX-80」や「ロードスター」「ロードスターRF」のマツダの最新モデルを実際に試乗できる、体験型の施設でもあるのです。試乗したからといって購入を勧められるようなプレッシャーはなく、気軽に楽しめるスタイルが好評で、予約枠が公開されるとすぐに埋まってしまうほどです。

 筆者(瀬イオナ)自身も、オープン以来なかなかタイミングが合わず訪れることができずにいました。そんな中、今回声をかけていただき、施設取材を兼ねて、話題の試乗プランを体験してみることにしました。

  • 試乗コースについては事前に丁寧に説明をしてくれるので、都内を初めて走るという人でも安心。コースについてはスタッフ同乗、スタッフ運転、貸し出しプランでそれぞれ異なるだけでなく、CX-80やロードスターといった車種に合わせたルートが選定されており、バリエーションがとても豊富なことに驚いた

 まずは受け付けへ。予約した試乗プランの説明を受け、免許証を提示して同意書にサインします。今回選んだのは「CX-80で東京のランドマークを巡るコース」。「TEST DRIVE」は、MAZDA TRANS AOYAMAのスタッフ(以下、スタッフ)が助手席に同乗するプランと、車両のみの貸し出しプランが以前からありましたが、それに加えて2025年7月から新たに、都内の道とマツダ車に精通したベテランスタッフの運転によって都内のプチ観光ドライブが楽しめる「同乗体験プラン」が追加されました。

 試乗車は、受け付けから徒歩5分ほどの駐車場に用意されており、スタッフと一緒に向かいます。運転席に座ると、スタッフが機能や操作について丁寧に説明してくれるので安心。さあ、いよいよ出発です。

CX-80のテーマカラーでもあるアーティザンレッドプレミアムメタリックの車両に乗って、いざスタート!

 今回試乗したのはCX-80「XD-HYBRID Premium Modern」です。試乗ルートの所要時間は約40分で、基本的には平たんなルートですが、都内特有の狭い道も通るため初めての人は少し緊張するかもしれません。しかしCX-80は、大柄なボディサイズでありながら見切りがよく、センターコンソールにあるスイッチで360°ビュー・モニターもすぐに表示できるため死角が少なく、狭い道を運転していても安心感があります。

  • 実際に都内を走りながら、取り回し性などもしっかり確認できる。1枠あたりの時間がたっぷりと設けられているのもうれしいポイント

 CX-80はFRベースのプラットフォームを採用しており、タイヤの切れ角を大きく取れるおかげで、見た目のボディサイズから予想するよりも小回りがよく効きます。90度以上のタイトなカーブやUターンなどでも、スムーズに曲がることができました。

 またCX-80の最上級グレードということもあり、上質な装備のおかげで、移動時間そのものが快適な体験になります。特に真夏の時期は、前席だけでなく後席にも備わるシートベンチレーション機能が同乗者にとってうれしいポイントです。さらに、同乗体験プランでサンルーフから眺める東京の風景は非日常感たっぷりで、気分がぐっと高まります。

  • 同乗体験プランでは、快適な後席に乗りながらサンルーフ越しに都内のスポットを巡る観光ドライブ的な楽しみ方も。家族や友人と一緒に体験するのもオススメ

 実際の利用者のなかには、「MAZDA TRANS AOYAMA」を目的に地方から訪れる人や、女性が試乗希望で予約するケースも多いとのことです。

 TEST DRIVEで用意される「ロードスター」「ロードスターRF」も人気とのことで、特にRFはレンタカーなどではなかなか用意されていないモデルとあって、「一度は乗ってみたい!」と指名で訪れる人が多いと言います。

  • TEST DRIVEプログラムで試すことができるマシーングレーメタリックのロードスターRF VS(6AT)。天候の条件が良ければ、都内でオープンドライブを楽しめる

マツダの国内最上級、3列シートSUV「CX-80」について詳しくはこちら

スポーツカーの美しさと、オープンエアの開放感をひとつに
マツダ「ロードスター RF」について詳しくはこちら

NEXT PAGE試乗リポートに続いて食レポも! カフェの新メニューや広島ポップアップイベントも開催中
PHOTO GALLERY【画像】貴重なコスモスポーツのプロトタイプも展示中!(43枚)