仕事後はCX-60の走りを堪能 ワインディングも一般道も快適に!
鈴鹿サーキットで行われたスーパー耐久では、「マツダスピリットレーシング マツダ3 フューチャーコンセプト」が走行していました。ディーゼルエンジンを用いて、燃費とパワー&トルクのせめぎ合いのなか他車に劣らない走りを見せてくれており、将来的にマツダはさらにディーゼルエンジンを突き詰めて行くのだろうと、今回ディーゼル車に乗ってサーキットに行ったからこそ、余計に感じられました。
さてレース後は後泊を行い、伊勢神宮のお参りと伊勢志摩スカイラインでのワインディングを堪能してきました。
伊勢志摩スカイラインでは、CX-60のボディサイズでは若干道が狭く感じられますが、豊富なトルクをあますことなく発揮しワインディングを快適に駆け抜けていきます。
電動パワステの改善や前後サスペンションの味付けの変更に伴い、ぐいぐいコーナーを攻めていけて、ボディの大きさや車重を感じさせません。なお“攻める”と言っても、もちろん法定速度内での話です。
ここではFRベースのi-ACTIV AWDのニュートラルな旋回性、キネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)の特性が生かされ、ロールを低減させながら安定したコーナリングを行えます。

快適で旋回性も高いだけに、気持ちよくコーナーを攻めることができますが、ブレーキング性能が若干追いついていないように感じられ、下り坂ではもう少し制動性能のアップを望みたくなります。
ステアリング裏に付いているパドルを使ったマニュアル操作においては、エンジン回転に余裕がありそうな回転数でもシフトダウンの要求がはじかれてしまい、エンジンブレーキを使えずフットブレーキに頼る減速となっていました。
重量が1870kgと決して軽くないボディのため、制動性能が向上すればワインディンだけでなく一般道や高速道路でも有効なものになりそうだな、と思います。
しかしながら、高速道路や一般道、ワインディングでもブレーキングの際にノーズダイブしないことに、のちのち気が付きました。クルマの前方が前にのめり込むノーズダイブが起きると、クルマが前後に揺さぶられ乗っている人は不快に感じますが、そのノーズダイブをほぼ起こさない姿勢制御の良さには驚きます。
愛知県へのフェリーを経由して帰京 果たして総合燃費はいかに?
その後、鳥羽(三重県鳥羽市)で給油後伊勢湾フェリーに乗り伊良湖(愛知県田原市)に渡り、一般道を走行して新東名高速の浜松浜北インター(浜松市)から東京都新宿区の東京都庁周辺まで帰ってきました。

鈴鹿サーキットで給油 374.5km 給油量20.51L 18.2km/L
鳥羽で給油 194.5km 給油量14.70L 13.2km/L
新宿で給油 325.4km 給油量20.04L 16.2km/L
※距離は走行した距離で、燃費は満タン法で計測した数値。小数点第2位以下は切り捨て
トータル894.4km走行で給油量は59.75L、満タン法で燃費を算出すると14.9km/Lとなりました。
給油のたびにメーターのAトリップをリセットし各回の燃費を算出していましたが、やはりワインディングが楽しすぎて燃費を気にせず走ったのが若干影響しているように思えます。
前述の通り、一般道と高速道路だけではそれほど悪くないので、WLTCモードのカタログ燃費におおよそ近い数字で走れました。
低燃費でお財布にも優しい。そしてパワーとトルクのあふれるエンジンを持つCX-60はロングランのお供に最適な車両というのをあらためて感じました。
荷物をたくさん持った状態での移動でもトランクに全て収納でき、広いキャビンで快適に走ることができます。今回は1人での移動でしたが、同乗者がいた場合でも満足度は非常に高いと思えます。

ディーゼルエンジンとハイブリッドシステムを搭載した「XD-HYBRID」や、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンに大容量バッテリーとモーターを組み合わせた「e-SKYACTIV PHEV」ではまた違う走りや燃費を見せてくれるかもしれません。
エンジンユニット、駆動方式など選択肢が豊富なCX-60は、いろんな人のカーライフをより豊かなものにしてくれるのではないでしょうか。