中間グレードながら超充実装備のXD「Lパッケージ」は500万円前後で手が届く
CX-80のちょっと日本車離れした独特の雰囲気は、雪の中で眺めても際立って見え、目にしただけで満ち足りた気持ちにさせてくれます。フラッグシップモデルかつこれだけ大柄で見栄えするとなると、いかにも高額なイメージがありますが、そんなことはありません。

エントリーグレードは300万円台から用意されているほか、400万円台の選択肢も充実していて、今回のモデルである「Lパッケージ」でも、車両価格は2WDが477万9500円(消費税込み、以下同)、4WDが501万6000円と実にリーズナブルなのです。500万円前後でこの内容のクルマに十分に手が届くことを強調しておきましょう。
それでいて、Lパッケージでもインテリアはこのクオリティーの高さです。お好みならもっとラグジュアリーな仕様を選ぶことだってできるのです。
大柄なボディサイズながら取り回しの良さを体感 パノラマサンルーフの開放感も楽しい
スキーを楽しんだあとは、市街地におりて高速道路を目指しました。朝にはあった雪も午後にはすっかり溶けて、街中の路面は舗装路になっていましたが、大柄ながらFRベースということもあって意外とステアリングの切れ角が大きいおかげで、街中で取り回しに苦労することもありません。
カメラ画像などで周囲の安全確認をアシストする機能も充実しているので、ちょっとした駐車でも苦になりませんでした。

SUVらしい高めの目線による見晴らしのよさに加えて、大開口のパノラマサンルーフによる開放感が味わえるのもCX-80ならではです。ふだんはあまり外の景色に興味を示さない子どもたちも、車窓と頭上から見える雪山を楽しそうに眺めていたのも印象的でした。
高速道路で感じたディーゼルエンジンの力強い加速とサウンド 燃料代が抑えられるのもうれしい
直6ディーゼルエンジンは高速道路でもその真骨頂を発揮してくれます。力強い加速とともに奏でる直6ならではのサウンドは、追い越すときの響きも美味でホレボレします。

また燃費については、アップダウンの多い上信越自動車道をごく普通に走って17km/L台、比較的平たんな関越自動車道では20km/L近くを苦もなくマークしていたのも立派です。
これだけ走りが良くて、ハイブリッドなどではない“素のディーゼルエンジン”にもかかわらず、家族4人が乗り、荷物をたくさん積んで、また外気温が低くスタッドレスタイヤを装着している状況でありながら、カタログ燃費よりも優れた数値が出たことに驚きました。

燃料代が高騰する昨今ではなおのこと、単価の低い軽油で走れるディーゼルがますます魅力的に感じられるのはいうまでもありません。

高速道路では、充実した先進運転支援機能が大いに役に立ってくれます。おかげでそれなりの距離を走った今回のスキーツアーでも疲れ知らずでした。
また、全車速追従機能の「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」や、ステアリング操作をアシストしてくれる「クルージング&トラフィックサポート(CTS)」の作動状況など各種情報がメーターのディスプレイに大きく見やすく表示されたり、ヘッドアップディスプレイである「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」にもさまざまな情報が視野を妨げることなく非常にわかりやすく表示されたりするあたりも、よく考えられているなと感心しました。

長距離のドライブでもあまり疲れを感じなかったのは、運転席のペダル類をはじめとする操作系の最適配置や、骨盤を立てるドライビングポジションなど、人馬一体の走りを実現するためのマツダ独自のこだわりはもちろん、ラージ商品群の後発モデルとしてさまざまな改良を施したおかげで、より快適に走れるように進化したことも効いているに違いありません。
ドライバーはもちろん、同乗するみんなが心豊かになる時間を提供してくれるクルマ「CX-80」
そんなCX-80は、「この1台ですべてを叶(かな)えていく」ことを念頭において、運転する人だけでなく、その周囲の大切な誰かにも心豊かになる時間と場面を届け、フラッグシップとしての上質感を乗員全員に味わってもらえるようにとの思いを込めて開発されました。もちろん実用性にも大いにこだわったそうです。

今回のツアーでは自らもドライビングを存分に楽しめたのはもちろん、いろいろなシーンで家族の笑顔を目にするたび、このクルマで大切な人と大切な時間を過ごしてほしいという開発陣の思いがヒシヒシと伝わってきました。

[Text:岡本幸一郎 Photo:土屋勇人]
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