「動体ならば確実に作動する」新世代アイサイトの対歩行者自動ブレーキ

動くダミー人形だったら確実に検知するとスバルは言う

 試験は本来なら動く歩行者ダミーで行う。歩行者に対する自動(衝突被害軽減)ブレーキの多くが、停止している物体で稼働しないようになっている。それはなぜか。

 クルマが停止しなければならないのは対歩行者・自転車の場合であり、“物“であれば止まらない方が安全だからだ。

 考えて欲しい。風に飛ばされた段ボールを検知して自動(衝突被害軽減)ブレーキが作動し、後続の2輪車が追突したら、止まらないよりも危険ですから。

 新型レヴォーグの試乗会は1日に何度も試験を行うため停止しているダミーを使っていた。そんなことからマレに認知しないこともあったけれど、動くダミーだったら確実に検知するという。

「それなら私が歩いてみましょうか」と申し出たら「止まるように出来ていますけれど、人体実験は社内規定で厳禁になっています」(笑)。そりゃそうでしょうね。

新世代アイサイト搭載の新型レヴォーグなら、将来的に99%の事故が無くなる?

SUBARU 新型レヴォーグ STI Sport

 いずれにしろ新型レヴォーグから採用された新世代アイサイトでは、今まではカバーしていなかった事故パターンを確実に押さえてきた。

 今後も事故が発生したパターンを潰していき、データとして蓄積することにより、どんどん安全性は向上します。

 すでに最初の世代のアイサイトでも80%程度事故は減少した。新世代アイサイトを搭載した新型レヴォーグでは、遠からず事故の99%近くまで減らせるようになっていくのだろう。

[Text:国沢光宏 Photo:茂呂幸正]

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SUBARU LEVORG GT
ステアリング
トランスミッション リニアトロニック
駆動方式 AWD(常時全輪駆動)
エンジン 1.8L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴ターボ“DIT”
エンジン最高出力/最大トルク 177PS(5,200〜5,600rpm)/300N・m(1,600〜3,600rpm)
使用燃料/タンク容量 無鉛レギュラーガソリン/63L
全長×全幅×全高(mm) 4,755×1,795×1,500
ホイールベース(mm) 2,670
乗車定員 5名
車両重量(kg) 1,550
最小回転半径(m) 5.5
サスペンション方式(前/後) ストラット式独立懸架/ダブルウィッシュボーン式独立懸架
燃料消費効率(WLTCモード) 13.7km/L
タイヤサイズ(前/後) 215/50R17
メーカー希望小売価格(消費税込) 3,102,000円〜
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