電気自動車であっても“スバルらしさ”が感じられる新型ソルテラ

 スバルは、新型BEV(電気自動車)の新型「ソルテラ(SOLTERRA)」を2021年11月11日に世界初公開しました。

 2019年9月に新たな業務資本提携を結んだトヨタとスバルが、「もっといいクルマつくろう」を合言葉に、互いに強みとする技術や知見を持ち寄り、両社のエンジニアが切磋琢磨しながら共同開発。スバルでは新型ソルテラとして、トヨタでは新型「bZ4X」として市場投入されます。

スバルの新型BEV「ソルテラ(プロトタイプ)」と代表取締役社長・中村知美

 新型ソルテラは、「笑顔をつくる会社」をありたい姿に掲げるスバルが、地球温暖化や気候変動という課題に向き合い、将来にわたって笑顔をつくり続けていくための、重要な一歩を担うモデルとして誕生しました。

 スバルが初めてグローバルに展開するBEVとして新型ソルテラを開発するにあたり、ふたつのことを目指したといいます。

 ひとつは、今後スバルが生み出すBEVの礎として、いまBEVに求められるさまざまな期待を上回り、安心して選んでもらえる実用性を持ったクルマをつくることです。

 もうひとつは、スバルのSUVとして、スバルに乗り慣れたユーザーにも「これは紛れもなくスバルだ」と感じてもらえるクルマであることでした。

 新型ソルテラは、BEVならではの新しい価値や、長年培ってきた「安心と愉しさ」というスバルならではの価値を詰め込むことで、地球環境に配慮しながらも、これまでのスバルのSUVラインナップと同様に安心して使えるクルマに仕上げました。

 外観は、シームレスな造形のヘキサゴングリルを採用したことで、BEVらしいエネルギー効率の良さを表現。そのグリルから始まる水平軸が通ったボディと、内側から張り出したダイナミックなフェンダーがSUVらしい力強さを主張します。

 内装は、高さを抑えたインパネ造形と、ステアリングホイールの上から見るインパネ上部に配置したトップマウントメーター(スバル初採用)で、開放的な空間を実現しました。

 プラットフォームは、これまでの「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」で培った知見を活かし、BEV専用プラットフォームとしてトヨタと「e-スバルグローバルプラットフォーム」を共同開発しています(トヨタでは「e-TNGA」)。

 新開発のe-スバルグローバルプラットフォームは操縦安定性が高く、ドライバーのステアリング操作に対してリニアに反応する、スバルらしい動的質感の高い走りを実現。

 また、BEV特有の構造として車体下部に大容量バッテリーを搭載し、そのバッテリーを骨格の一部としても活用することで、低い重心高と高いボディ強度・剛性を確保しました。

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PHOTO GALLERY【画像】これがスバルの新型BEV「ソルテラ(プロトタイプ)」(34枚)