よりユーザー本位な進化を遂げた新型「CX-5」
マツダは人気の5人乗りミドルクラスSUV「CX-5」を、およそ9年ぶりにフルモデルチェンジしました。
2012年に誕生した初代CX-5は、マツダのデザインテーマ「魂動-SOUL of MOTION」や、優れた走行性能・環境性能を実現する「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」という、ともに現在まで脈々と続いている要素を初めて全面的に採用した記念すべきモデルです。
デビュー早々にヒット作となり、2017年2月に発売された2代目CX-5とあわせ、国内累計40万台以上、グローバルで累計500万台という記録を達成しています。

3代目となる新型は、初代・2代目で支持された「人馬一体の走り」や「魂動デザイン」をさらに磨き上げました。
パワートレインは、動力性能と燃費性能を両立させる2.5リッター直列4気筒 直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」にマイルドハイブリッドシステム「Mハイブリッド」を国内初搭載し、カタログ燃費15.2km/L(WLTCモード燃費)を達成します。
また、新たな電子プラットフォーム「MAZDA E/E ARCHITECTURE+(マツダ イーイー アーキテクチャー プラス)」を採用。最大15.6インチのタッチパネル式大型センターディスプレイと、マツダ初のGoogle搭載のインフォテイメントシステムによって、ユーザーが触れるインターフェイスを一新しました。
加えて、従来モデルで支持された「CX-5らしい」スポーティなシルエットを活かしつつも、ホイールベースを115mm延伸。その伸びしろは主に居住空間や荷室の拡大を図るべく、ボディ後部に活用されました。
ボディサイズは全長4690mm×全幅1860mm×全高1695mm、ホイールベースは2815mmです。
後席足元空間(ひざ周り)が64mm、頭上が29mm拡大したほか、後席ドアも開口部が後方に70mm拡大され、チャイルドシートの載せ降ろしなども改善されています。
また荷室も大きく広がっています。荷室の奥行き(荷室長)は、後席使用時に先代比+45mmの994mmを確保し、同クラスSUVのなかでもトップの荷室床面積を達成したといい、荷室容量も先代比+43リットルの466リットル(後席使用時)を確保します。
後席は先代から引き続き4:2:4の分割可倒式となっており、中央部だけ長い荷物を搭載しながら後席に2名乗車を可能とするなど、用途に応じたアレンジも可能としています。
後席を前倒しした際には、荷室長は先代比+94mmの1845mmまで拡大します。その際、段差のないフルフラットな床面とするなど、使い勝手にも配慮がなされています。
新型CX-5開発責任者の山口浩一郎氏は、次のように説明します。
「リアシートを倒すと、フラットな空間が広がり大人が2人寝ることができます。また、OPでパノラマルーフを到着すると、窓を通して夜空を見ることもできます。本格的な車中泊をされる方はもちろん、例えば、天体観測にお子さんと空気のきれいなところに行く……そういったちょっと思いついたことをサッと行動できるような、手軽なアレンジも可能な室内空間を実現しています」
また山口氏は、後席を前倒しした際にヘッドレストを前後に付け替えることで、簡易的に「枕」となるとも教えてくれました。

実際に新型CX-5で、身長173cmのくるまのニュース編集部員Nが実際に寝転んでみたところ、ひとりなら余裕たっぷりな空間であることが確認できました。
やや前方方向に向けて角度がついているので、旅先で車中泊をおこなうなら、床にキャンプ用の厚手なマットを敷けば補正でき、さらに快適度が高まりそうです。
なおマツダでも、純正アクセサリーとして分割タイプの「ベッドクッション」(4万700円/消費税込)が用意されています。
東京アウトドアショー2026のマツダブースでは、その車中泊ユーザー向けの純正アクセサリーを装着した新型CX-5の最上級グレード「L」が用意されており、実際に寝ることができる体験コーナーが設けられていました。
そこで今度はより身長の高い、くるまのニュース編集部T:身長180cmが実際に寝転んでみることに。
荷室の床には、難燃性素材を使用した純正アクセサリーの「ベッドクッション」が敷かれており、これがあると背中が痛くなるようなことはありません。
身長180cmの筆者でも、身体を曲げることなくまっすぐ寝ることができ、先述した倒した後席のヘッドレストを逆向きに付け替え、寝転んだ時に「枕」代わりになる機能も実際に体験でき、しっかりと機能することを確認できました。
実車には車中泊時のプライバシーが保たれるよう、専用形状のフロントガラス用「サンシェード」や、マグネットで装着できる網戸機能付きの「ウインドシェード」が装着されていました。これは実際に車中泊をするなら必須のアイテムでしょう。
また、頭上には「L」グレードにオプション装着可能な大開口の「パノラマサンルーフ」があるおかげで、夜空の星を眺めることもOK。さらに、暗い車内で非常に大きな存在感を誇るのが、15.6インチの大画面センターディスプレイ。リアに寝転んでもはっきり見える巨大さがありがたく、旅先でひと休みしながら映像を見たりするのにも最適だと感じられるものでした。
ただしアイドリングをしながらの車中泊は厳禁ですので、バッテリーがあがらないようほどほどで視聴はやめておいたほうが良さそうです。
ほんの短い時間でしたが、新型CX-5で快適な車中泊旅ができることを実感することができました。





