CX-30のボディサイズが「絶妙」といわれる理由とは

 マツダのラインナップの中で、ひときわ異彩を放つクロスオーバーSUVが「CX-30」です。

 その最大の魅力は、多くのユーザーから「絶妙」と評される、他に類を見ないそのボディサイズ感にあります。

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都会に映える洗練されたデザインに、心地よい走りと質の高い内装を融合。マツダのこだわりが詰まったCX-30の魅力に迫る

 都市部での扱いやすさと、週末のレジャーまでこなせる実用性、そして何よりも見る者を魅了する美しいデザイン。

 これらの要素が、まるで黄金比のように完璧なバランスで融合しています。

 本記事では、CX-30がなぜこれほどまでに多くの人々を引きつけるのか、その「絶妙」なサイズ感の秘密を、さまざまな角度から深く掘り下げていきます。

都市生活に寄り添う計算されたボディサイズ

 まず、CX-30がどのようなクルマなのか、その立ち位置から説明します。

 マツダのSUVラインナップには、コンパクトなCX-3から、ファミリー層に人気のCX-5、そして3列シートを備えるCX-80やラージ商品群のCX-60などが存在します。

 CX-30は、CX-3CX-5のちょうど中間に位置づけられるモデルとして2019年に登場しました。

「人生の幅や世界観が広がるクロスオーバー」。この言葉にCX-30のすべてが詰まっている。日常の移動を「出かける楽しさ」に変え、非日常へと誘う。マツダが目指したのは、単なる移動手段ではない、人生を豊かにする最高の相棒だ

 その開発コンセプトは「人生の幅や世界観が広がるクロスオーバー」。まさに、日常の移動から非日常の体験まで、オーナーの生活に彩りを添えるパートナーとなることを目指して開発されたクルマです。

 ベースとなっているのは、世界的に評価の高いMAZDA3であり、その優れた基本骨格と走行性能を受け継ぎながら、SUVならではの価値を加えています。

 それでは、CX-30の「絶妙」と評されるボディサイズについて、具体的な数値を見ながらその理由を探っていきましょう。

 CX-30のボディサイズは、全長4395mm、全幅1795mm、全高1540mmです。この数字だけを見てもピンとこないかもしれませんが、日本の道路環境や駐車事情に照らし合わせると、その巧みさが浮かび上がってきます。

 特筆すべきは、1540mmという全高です。都市部に多く存在する機械式の立体駐車場は、その多くが全高1550mm以下という制限を設けています。

都市部のマンションや商業施設に多い機械式立体駐車場。その高さ制限をクリアするため、全高を1540mmに抑えている

 SUVはその車高の高さから、この制限に引っかかってしまうケースが少なくありません。

 しかし、CX-30はこの基準をクリアしており、駐車場所の選択肢が格段に広がります。これは、日々の買い物や通勤でクルマを使う都市生活者にとって、非常に大きなメリットといえるでしょう。

 また、全長が4.4m未満に抑えられているため、狭い路地でのすれ違いや、スーパーマーケットの駐車場での車庫入れなど、日常のあらゆるシーンで取り回しの良さを実感できます。

 SUVらしい、地面をしっかりと踏みしめるような安定感と、周囲を見下ろせる高いアイポイントによる運転のしやすさは保ちつつも、まるでコンパクトカーを運転しているかのような軽快さも兼ね備えているのです。

 大きすぎて気を使うことも、小さすぎて頼りなく感じることもない。この巧みな寸法設定こそが、CX-30が都市部で光る一つ目の理由です。

広すぎず狭すぎない「ちょうどいい」室内空間

 クルマ選びにおいて、ボディサイズと並んで重要なのが室内空間の広さです。

 CX-30はこの点においても、「ちょうどいい」という言葉がぴったりの空間設計を実現しています。

 ベースとなったMAZDA3(ファストバック)と比較すると、全高が高い分、ヘッドクリアランスに余裕が生まれています。これにより、乗り降りの際に頭をかがめる必要が少なく、ドライバーも同乗者も自然な姿勢で快適に過ごすことができます。

MAZDA3より高くなった全高は、ゆとりのある室内空間を生み出した。窮屈さを感じさせない、心地よい乗り降りと移動の快適性が魅力だ

 特に、後部座席の居住性は注目すべきポイントです。よりコンパクトなCX-3と比較すると、膝周りのスペースや足元の広さが格段に改善されており、大人の男性が座っても窮屈さを感じることは少ないでしょう。

 友人や家族を乗せての長距離ドライブでも、後席の乗員が不満を抱くことはありません。

 一方で、より大きなCX-5ほどの広さはありません。しかし、これが逆にCX-30の魅力となっています。CX-30は、ドライバーの手の内に収まるような、適度なタイト感と包まれ感を大切にしているのです。

体を包み込むように設計されたシートと、自然と手が伸びる位置に配置された操作系。人馬一体の感覚は、ここから始まる

 運転席に座れば、必要なスイッチ類が自然に手を伸ばした位置に配置され、クルマとの一体感を強く感じられるはずです。

 まさに「広すぎず、狭すぎない」という言葉がふさわしいこの室内空間は、大人4人での移動を快適にこなしつつも、ドライバーが「持て余す」ことのない、親密な空間を提供してくれます。日常のほとんどを1〜2人で乗車するというユーザーにとっては、これ以上ないほどフィットするサイズ感といえるでしょう。

魂動デザインの美しさと妥協なき実用性の両立

 CX-30の魅力を語る上で、その美しいデザインを抜きにすることはできません。

 マツダのデザイン哲学「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」に基づいたそのフォルムは、生命が持つ力強さや躍動感を表現しています。

フロントグリルの下から左右のヘッドランプへとつながる、翼のような形状の金属調パーツが「シグネチャーウィング」。これは、獲物へ飛びかかろうとするチーターが顔の筋肉を収縮させた時のエネルギーの凝縮感を表現しており、クルマに強い前進感と生命感あふれる表情を与えている

 日本の書道や華道にも通じる「引き算の美学」を取り入れ、キャラクターラインを極力排した滑らかなボディサイドには、周囲の景色がまるで鏡のように映り込み、止まっている時でさえ、動きを感じさせるような生命感をたたえています。

 その流麗なシルエットは、SUVでありながら、まるで欧州のクーペのようなエレガントささえ感じさせます。

 しかし、CX-30の真骨頂は、この美しいデザインを実現するために、実用性を一切犠牲にしていない点にあります。デザインを優先すれば、後席の居住性や荷室の使い勝手が悪くなることは珍しくありません。しかし、マツダの開発陣は、その両立を高い次元で成し遂げました。

 例えば、荷室容量は430Lを確保しています。これは、同クラスのクロスオーバーSUVの中でもトップクラスの広さです。

週末の買い物から、趣味のアウトドアまで。この広い荷室なら、荷物の量や形を気にせず、やりたいことを思い切り楽しめる。画像ではリアシートを全て倒した状態だ

 日常の買い物はもちろん、ベビーカーやゴルフバッグといった大きな荷物も難なく積み込むことができます。さらに、開口部の形状や地上からの高さも綿密に計算されており、重い荷物の出し入れがしやすいように配慮されています。

 後部座席を倒せば、さらに広大なフラットスペースが出現し、キャンプ道具やスポーツ用品など、趣味のアイテムを満載して出かけることも可能です。

 デザインの美しさと、日々の使い勝手。相反することもあるこの二つの要素を、どちらも妥協することなく融合させている点こそ、CX-30が持つ本質的な価値といえるでしょう。

CX-30が多くの人に選ばれる理由を振り返ってみると?

 CX-30のボディサイズが「絶妙」と評価される理由をまとめると、以下の3つの要素が見事に調和しているからにほかなりません。

(1)日本の道路事情に最適化された、取り回しの良いコンパクトさ

(2)日常からレジャーまで、過不足なく対応できる室内・荷室空間

(3)見る者の心を動かす、洗練されたデザインと実用性の両立

 これらの要素が、まるで奇跡のようなバランスで成り立っているのです。

美しいデザイン、上質な乗り心地、そして優れた使い勝手。CX-30は、まさに「人」を中心に考えたマツダの哲学が詰まった一台だ

 SUVらしい力強いたたずまいを持ちながら、立体駐車場にも収まる。大人4人が快適に過ごせる空間を備えながら、運転に持て余すことがない。そして、クーペのように美しいフォルムの中に、クラストップレベルの実用性を秘めている。

 都市に暮らし、アクティブなライフスタイルを送る人々にとって、CX-30はまさに「こんなクルマが欲しかった」と思わせる一台です。

 デザインも、走りも、使い勝手も妥協したくない。そんなわがままな要求に、CX-30は完璧な答えを用意してくれています。数多くのクルマが市場にあふれる現代において、自分にとっての「ジャストサイズ」を見つけることは簡単ではありません。

 しかし、このCX-30というクルマは、多くの人にとって、その最良の選択肢の一つとなるに違いないでしょう。

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