外観デザインだけではないCX-30の魅力

 マツダのコンパクトクロスオーバーSUV、「CX-30」は、2019年の登場以来、その美しいデザインと走りの良さで多くのファンを魅了してきました。

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CX-30は都市を美しく駆け抜ける洗練されたSUVだ。 流麗なデザインは、光の移ろいで表情を変え、見るたびに新しい発見がある

 しかし、このクルマの真価は、外観や走りといった動的な要素だけではありません。乗り込んだ瞬間に驚く、価格を超えた上質な内装こそ、CX-30の最大の魅力であり、マツダが目指す「次のステージ」を象徴しています。

魂動デザインが導く! 空間の洗練とは?

 CX-30のインテリアは、マツダ独自の「魂動(こどう)デザイン」に基づき、クルマと乗員が一体となる「人馬一体」の思想を具現化しています。

 特徴的なのは、水平基調で造られたインストゥルメントパネルと、ドライバーを包み込むように配置されたコクピットです。余分な装飾を排し、シンプルながらも立体感のある造形は、視覚的な広がりと心地よい包まれ感を両立させています。

洗練されたコックピット。余分な装飾を排した水平基調のパネルが、視界の広がりと運転への集中を両立する

 マツダは、単に豪華な素材を並べるのではなく、素材それぞれの特性を最大限に生かすことを重視しています。

 ダッシュボードやドアトリムには、しっとりとした手触りのソフトパッドや合成皮革が惜しみなく使われ、手の触れる部分から高い質感を伝えています。

 また、ステアリングホイールやシフトレバー、各種スイッチ類に至るまで、細部にわたるまで丁寧な作り込みがなされています。

 例えば、エアコンのダイヤルは、回したときのわずかな抵抗感やクリック音が、精密な機械を操作しているような満足感を与えてくれます。こうした一つ一つの部品の質感の積み重ねが、乗員に「良いモノに触れている」という実感を強く抱かせます。

シンプルなデザインの奥に、人の感覚に訴えかける緻密な設計。回した時の心地よいクリック音など細部へのこだわりが、所有する喜びを満たしてくれる

 照明にも工夫が凝らされています。

 間接照明は、夜間のドライブで室内に柔らかな光をともし、リラックスできる雰囲気を醸し出します。

 また、メーターパネルやインフォテインメントシステムの表示も、目に優しい色合いとデザインで統一されており、長時間の運転でも疲れにくいように配慮されています。

 こうした光と色の演出は、単なる機能を超え、乗員の感性に訴えかける「エモーショナルな体験」を提供しています。

快適性を追求した人間工学に基づいた設計

 美しいデザインは、使い勝手を犠牲にしません。

 CX-30は、人間工学に基づいて、全ての操作系がドライバーにとって最適な位置に配置されています。

 中央に配された8.8インチもしくは10.25インチのセンターディスプレーは、タッチパネルではなくコマンダーコントロールによって操作する方式を採用しています。

運転席はまるで体の一部になったかのような自然な感覚に。人間工学に基づいて配置された各種操作系が、快適なドライブをサポートする。画面中央に映るスイッチがコマンダーコントロールだ

 これは、走行中の視線移動を最小限に抑え、運転に集中できるようにするためのマツダのこだわりです。コマンダーコントロールは、直感的に操作できるデザインで、使い慣れればスマートフォンよりもスムーズに、安全に各種機能を操作できます。

 さらに、シートの設計も特筆すべき点です。

体をしっかりと支えるシートは、まさにマツダのクルマづくりの知見が凝縮されたもの。快適な乗り心地で、運転の楽しさをさらに高める

 座った瞬間に体をしっかりと支えてくれるホールド感と、長距離運転でも疲れにくいクッション性は、まさに長年にわたるマツダのクルマづくりの知見が凝縮されています。

 乗り降りのしやすさにも配慮しており、日常の使い勝手も良くなっています。

なぜCX-30は価格以上の内装を実現できたのか

 CX-30の価格は、国産のコンパクトSUV市場において、決して突出して高価なわけではありません。にもかかわらず、なぜこれほどの上質な内装を実現できたのでしょうか。その背景には、マツダの「モノづくり」に対する独自の哲学があります。

見た目だけでなく、クルマ全体の骨格から素材の配置まで、コストを最適化した結果がこの上質感だ。マツダのモノづくりへのこだわりが詰まっている

 マツダは、車両全体のコストを徹底的に管理し、見栄えの良い部分にだけコストを集中投下するのではなく、乗員の目に触れる部分、手に触れる部分、そしてクルマの骨格となる部分に至るまで、全体のバランスを考慮して最適な素材を選び、丁寧に作り込んでいます。

 また、巨大メーカーのような大量生産によるスケールメリットは小さいため、一つ一つの部品の設計や製造工程を工夫し、コストを抑えながらも高品質を維持する努力がなされています。

見栄えだけでなく、本質的な価値を追求した内装。乗るたびに心が満たされるような、マツダからのメッセージがこのクルマには詰まっている

 この「質実剛健」なモノづくりの姿勢こそが、CX-30の「価格以上」の価値を生み出している最大の理由でしょう。

 単に移動の手段としてのクルマではなく、所有することの喜びや、乗るたびに心が満たされるような体験を提供したいというマツダの強い思いが、このクルマの内装に凝縮されています。

 CX-30は、価格帯でクルマの価値を判断するこれまでの常識を覆す存在です。

 上質な空間に包まれ、心地よい走りを体験できるこのクルマは、単なる移動手段を超えた、新たな「プレミアム」の形を私たちに示しています。

 それは、決して高価なものでなくても、本物の豊かさを感じさせてくれる、マツダからのメッセージなのです。

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