35回目となる「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」

 2024年9月21日に筑波サーキット(茨城県下妻市)にて「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース(メディア4耐)」が開催されました。

 メディア4耐は、普段は取材する立場のメディア自身がワンメイクレースの参加を通じて、走りの魅力や楽しさを体感・情報発信することにより、日本の自動車文化成熟へ寄与する目的で、初代ロードスターが登場した1989年に第1回目が開催されました。以降、マツダ787Bがル・マンで優勝をした1991年を除き、リーマンショックやコロナ禍などがありながらも毎年開催され、今回で第35回の記念大会を迎える形となりました。

メディア対抗ロードスター4時間耐久レース スタートの様子

 車両は全てタイヤを含めたイコールコンディションで実施されますが、今年は車両が全て2023年末に大幅改良された最新モデルの新車に入れ替わったことが注目点のひとつです。

 また、前回までは助手席や内装が取り外されたワンメイクレース仕様として特別に仕立てられたものでしたが、今年からNR-Aグレードをベースにロールゲージが装着されたパーティーレースなどで使用されるレギュレーションに統一された仕様となり、より一般のユーザーが購入できるスペックに近づけられたものとなっています。

車両だけでなく燃料も変更!「カーボンニュートラル燃料(CNF)」を特別に持ち込み

 本レースは、4時間耐久のなかで使用できる燃料量が60Lまでと制限されており、速さだけでなく燃費も勝つために大切な要素となっています。また、今回使用される燃料に「カーボンニュートラル燃料(CNF)」が使用されているのもトピックのひとつです。

筑波サーキットに持ち込まれた「カーボンニュートラル燃料(CNF)」。給油口付近には「共挑」の文字

 これはスーパー耐久レースでマツダだけなく、トヨタ、スバル、ホンダ、日産などメーカーの垣根を超えた「共挑(きょうちょう)」という取り組みのひとつで、今回はドラム缶で筑波サーキットに持ち込まれて、災害時にも使用できる移動式給油機で横田瀝青(れきせい)興業製の「どこでもスタンド」を使って給油されます。

 なお、CNFを使用するに伴う車両のエンジン側の対応としては、部品交換などは行われず、一部ソフトウエアの変更最適化のみで走行可能となっています。

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PHOTO GALLERY記念すべき35回目の大会!レース以外にも多くのイベントが開催された「メディア4耐」(40枚)