きっかけはセダンの「レガシィ」だった

 4代目「レガシィ」のセダンに心を奪われてスバル車に乗りはじめ、家族の成長とともにクルマを乗り換え、気がつけば夫婦で「レヴォーグ」に乗っているという青森県在住のSさん。スバルとともに過ごすカーライフについて話を聞きました。

初代「レヴォーグ」(左)と2代目「レヴォーグ」(右)

「20代のころに勤めていた会社で、仲の良い後輩がBE9レガシィ(3代目・2.5リッターエンジン搭載のセダン)に乗っていて、毎日のように自慢話を聞かされていたんです。

 羨ましいなと思っているときに中古車フェアがおこなわれるのを知って、後輩と一緒に見に行きました。

 そうしたら偶然、1台のBL5レガシィ(4代目・2リッターエンジン搭載のセダン)があって、心を奪われてしまい購入したのがすべての始まりです」

 スバル車と運命の出会いをしてしまったSさん。当初は2003年式BL5レガシィB4 2.0i前期型に乗っていましたが、次に2008年式BL9レガシィB4 2.5i後期型へ乗り換えます。

 4代目レガシィを前期から後期へ乗り換え、しかも2.5リッターエンジンへと排気量アップです。

 スバルを乗り続ける人のなかで、同じモデルの前期型から後期型へ乗り換える人は一定数います。新車が発売されてから概ね3年から4年程度でマイナーチェンジ、すなわち後期型へモデルチェンジすることが多く、そこで前期型から後期型へ乗り換えるというわけです。

 3年というとちょうど車検のタイミングとも合うので、乗り換えにも良いタイミングだといえます。

 エンジンの排気量アップに関しては、税金のランクアップもあり敬遠されがちですが、Sさんは「むしろ排気量がアップすることで優越感はありました」といいます。

 確かに2.5リッターエンジンの豊かなトルクなどは魅力的で、ターボの爆発的な加速力を求めるのとはまた異なる、良い選択肢かもしれません。

 そして次の転機がすぐに来ます。結婚をして子どもが生まれることを考えるとセダンでは少し手狭になるということで、2008年式BP9レガシィツーリングワゴン2.5i後期型へ乗り換えます。

 同じ年式で同じエンジン。セダンからワゴンへと乗り換えです。なんとも贅沢ですがリセールなどを考えればこれは良い決断かもしれません。

 転機は続き、そこからさらに2009年式BR9レガシィツーリングワゴン2.5i前期型へ乗り換えたそうです。

 この5代目レガシィはアメリカ向けにボディを大きくし、スクエアなデザインでどっしりとしたデザインに変更されたクルマです。

 それまでのシャープでスポーツカーを連想させていたレガシィからの大きな路線変更ということもあってか、国内での販売台数はあまりぱっとしませんでしたが、この大きさがあったからこそレガシィに乗り換えたというユーザーが増えたのも事実です。

 Sさんも「逆にあのどっしりとした車体の感じが好きで、ずっと興味がありました。ディーラーの担当者がBR9に乗っていたこともあって何度か乗せてもらい、内外装を含めて気に入って購入にいたりました」といいます。

 それからはレガシィツーリングワゴンで生活を送り、雪が降る地域に住んでいることもあって、AWDの安心感はほかのクルマにはない魅力のひとつだったとのこと。

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 やがて、レガシィツーリングワゴンの後継車として、2014年に初代「レヴォーグ(VM)」が誕生します。

「レヴォーグを見たときに、初めてレガシィB4を見たときと同じような衝撃を受けました」とSさん。

 もともとダウンサイジングターボへの興味があったところ、「(レヴォーグの)スポーツカーのようなシュッとしたフロントマスクや男心をくすぐる大きなダクトに完全にやられてしまい、気がつけば契約していました」と、そのスタイリングにノックダウンされてしまったといいます。

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PHOTO GALLERYブラックボディに赤いエアロが映える! 夫婦でそれぞれ所有する新旧「レヴォーグ」(11枚)