「SPORTS」「JOURNEY」「FIELD」3つのテーマとは?
ところで、最近のスバルはどんなデザインを狙っているのでしょうか。同社のデザインはいま、「Dynamic×Solid」を進化させた「BOLDER(大胆に)」をコンセプトとしています。
そのコンセプトに関して同社広報部は「スバルがお客さまに提供する価値や、各車種が持つ個性をより“大胆に”際立たせるという想いを込めています」と説明。
「Dynamic×Solid」はいうなればデザインの骨格であり、乗る人に包まれるような安心感をもたらす“塊感”と、愉しさや安定感を表現する“特徴的なフェンダー”を全車に描いています。
これをスバルの全車に共通する骨格としつつ、車種によって「SPORTS」「JOURNEY」「FIELD」の3つのテーマを持たせているのが、今のスバルのデザインといって良いでしょう。
その方向性を実車に当てはめてみると、前傾軸かつキャビン後方が絞り込まれた前進感があるフォルムを持つ「SPORTS」は「XV」や「レヴォーグ」「WRX」。
水平軸を基調とし、安心、信頼、走破性を予感させるフォルムの「JOURNEY」はレガシィ アウトバック。
そして厚みがあり力強い強靭なイメージとしているのが「FIELD」で、フォレスターや北米専用車のアセントなどが当てはまるように思えます。
しかし“それぞれの方向性がどの車種”と明確に定まっているわけではなく、XVやフォレスターのように明確なつながりを感じられる車種もあれば、「それぞれの要素をバランス良く取り入れたモデルもある」(スバル広報部)とのこと。
いずれにおいても、どこまでも走りたくなる期待感、信頼感、安心感や実用性を表現し、「安心と愉しさ」を感じられるデザインを追求しているというわけです。
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今、レクサスやBMWに代表されるように、多くのブランドがフロントデザインに共通のイメージを与え、ブランドの統一感を持たせています。
スバルも同様に「どのモデルでも“スバルらしさ”を感じられるデザイン」とし、グリルの大型もその一環というわけです。
ちなみに六角形の「ヘキサゴングリル」は、“六”つながりでスバルのエンブレムである六連星の意味も込められていることは、スバル好きなら覚えておきたいところです。
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