まずは益子焼の体験ができる工房風和里(ふわり)に立ち寄る

 上々な第一印象を筆者に与えてくれた新型レガシィアウトバックを堪能しながら向かう目的地は栃木県益子町。

総走行距離300キロの旅はワンデートリップにもちょうど良い距離だ

 今回なぜ栃木県の益子町に行こうと思ったのかというと、新型レガシィアウトバックで出かける旅のイメージが“味わい深いオトナ旅”だったから。

 また、栃木県は東京から東北道を利用してのワンデートリップにも時間的な余裕があり、レガシィアウトバックの実力を知る為にもちょうど良い距離だと思ったのです。

 もちろんこの提案には福島さんも笑顔でOKしてくれていました。私たちが向かう最初の目的地は工房風和里(ふわり)。益子焼を製作・販売している地元の工房です。

 益子の地は上質な粘土が取れることで焼物の町として栄えた場所で、その歴史は江戸末期ごろにスタートしたと伝えられています。

 益子焼は濱田庄司という陶芸家が昭和に入ってからメジャーにしており、昭和54年には国の伝統工芸品として指定されています。

古民家風のお店が立ち並ぶメイン通りは風情がり、目で見ているだけで楽しい

 東北自動車道を降りてしばらく進むと、益子焼のお店が立ち並ぶ風情なメイン通りが見えてきます。通りには清潔感のある古民家が立ち並び、小さな江戸といった感じで訪れる者の気分を高めてくれます。

 メイン通りを抜けるとのどかな田園風景が現れ、景色を楽しみながら田舎道を走っていると最初の目的地である工房風和里(ふわり)に到着します。

工房風和里(ふわり)ではろくろを使用した焼き物体験ができる

 工房風和里に到着すると、いかにもベテランといった佇まいのご夫婦が笑顔で迎えてくれました。

 ここでのろくろ体験はとても楽しいもので、まず制作をする前に仕上がった作品を見てイメージを膨らませて、そのイメージを頭に浮かべながらろくろの前に座って粘土を触るという段取り。

 初体験の私たちに対して、ご主人の親切丁寧なレクチャーのもと電動ろくろをぎこちなく動かしていきます。ろくろ作業には想像以上の精神集中が必要で、もう少し薄くしようなんて欲を出すと、あっという間に形が壊れてしまうので邪念は禁物です。

 出来上がる直前で形を崩してしまったり、薄くしすぎて壊してしまったりもしましたが、筆者は何とか3つの器を作成。隣で悪戦苦闘していた福島さんは短時間で4つの器を作り上げました。持ち前のガッツには敬服するばかりです。

取材協力:工房 風和里 TEL:0285-72-5266

  • まずはギャラリーにある仕上がった作品を見て完成イメージを膨らませる
  • 講師であるご主人の指導のもと、電動ろくろを動かし粘土を成型していく
  • 工房風和里のご主人と奥様は、共にこの道の大ベテランだ

レーンチェンジサポートや渋滞時ハンズオフ機能も…アイサイトX標準搭載

 工房風和里での楽しい体験を終えた私たちは、次の目的地に向かうために北関東自動車道に入ります。ここではSUBARU最高峰の運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を使ってドライブしてみました。

アイサイトXによりドライブのストレスは飛躍的に軽減される
アイサイトXは、ハンドルについているボタンで簡単にセットできる

 ステレオカメラを用いて運転支援をするアイサイトで有名なSUBARUですが、新型レガシィアウトバックにはさらに進んだ最新の運転支援システム「アイサイトX」が標準搭載されています。

 アイサイトXは一定の条件を満たした自動車専用道路において、GPSや準天頂衛星「みちびき」がクルマの位置を正確に捉え、更に3D高精度地図データを使って、安全運転をサポートする最先端の安全テクノロジーです。これにより、自車の先にある道路環境も事前に察知することもできます。

 自車位置の正確な測定により、アイサイトX搭載車ではカーブや料金所などの前で、ごく自然に適切な車速に調整してくれるようになりました。

 また70~120km/hの車速域の車線変更では、ウィンカーを出すだけでクルマが周辺の環境を読み込みながらレーンチェンジのハンドル操作をサポートしてくれるし、レーンチェンジが完了したらウィンカーの消灯まで自動でしてくれるから助かります。

ビストロ&カフェ暖邸(ダンディー)でクルマを眺めながらのランチタイム

 高性能なアイサイトXの機能を使いながら北関東自動車道をドライブしていると、次の目的地があるインターチェンジまであっと言う間についてしまいました。

ビストロ&カフェ暖邸はクルマで気軽に入れるお店

 着いたのは、ビストロ&カフェ暖邸(ダンディー)。外観は落ち着いた雰囲気で、郊外のクラブハウスといった印象。

 今回は、オーナーのご好意で特別に窓の近くにクルマを置かせてもらい、食事をしながらレガシィアウトバックを眺めることにしました。

メニューは旬な食材を使ったビストロ風のものを揃えている

 暖邸の店内には1階、2階のフロアがあり、窓が大きくて陽が入りやすい作りになっているせいか明るく温かみがあるように思えます。まさにアットホームな佇まいといった雰囲気です。

 メニューは旬の食材を使ったビストロ風のもので、お肉メインの料理を選んでも地元の野菜がしっかり組み合わされていて、福島さんも満面の笑顔。素敵なクルマを眺めながら美味しい料理に舌鼓を打っていました。

 お店のオーナーは9年前にこの地に念願のレストランをオープンさせました。そもそも益子町出身ではないのですが、益子の街が気に入ったからこの地に店をオープンさせたのだそうです。クルマで気軽に入れる店にしたかった、というコンセプトもしっかりと叶えています。

 オーナーもかつてはレガシィに乗っていたそうで、レガシィアウトバックを見るとすぐに反応していました。「今のレガシィって随分格好良くなったんですね」と、レガシィアウトバックは暖邸のオーナーからの評判も上々でした。

取材協力:暖邸(ダンディー) TEL 0285-70-6124

  • 益子焼の皿が用いられたこだわり料理の数々
  • メニューはかなりボリューミーで男性でも満足できる

大谷石の蔵の家具屋へ!突然の大型の買い物でもアウトバックなら問題なし

 お腹を満たした私たちは、さらにレガシィアウトバックを走らせます。

 以前から、益子に行くなら一度は寄ってみたいと思っていたギャラリーショップがあったのですが、それが今回の旅の最終目的地である「pejite益子」。

大谷石の蔵を利用したギャラリーショップ「pejite益子」

 pejite益子は、今からおよそ60年前に建てられた大谷石の蔵で、蔵としての役目を終えた建物がそのままギャラリーショップとして使われているのです。

 それはまるでクラシックカーをオーナーからオーナーへ受け渡すような歴史のバトンで、外観も内装も当時の雰囲気を残したまま今風にリフォームされています。

古い家具や、地元益子の陶器、こだわりの洋服などが販売されている

 そしてそこには、明治・大正・昭和初期に作られた家具や、それをイメージした家具、さらに地元益子の陶器やこだわりの洋服が並べられていました。

 ショップではありますが、pejite益子ではまるでアート作品を並べるギャラリーのように配置されており、しかもどこか落ち着くから不思議。新しさと懐かしが交差する空間が実に情緒的です。

 福島さんも思わず、「こんな場所が益子にあるんですね」と感心。陳列されたひとつひとつの商品を食い入るように眺めています。ヨーロッパを旅すると郊外にこんな場所を見つけることがありますが、日本では目新しいかもしれません。

取材協力:pejite益子 TEL 0285-81-5494

  • 広い店内に贅沢に並べられたこだわり家具やアイテムの数々
  • 今からおよそ60年前に建てられた大谷石の蔵は当時の雰囲気をそのまま残している

大容量のラゲッジスペースには使いやすくなる工夫が満載

 pejite益子には足を踏み入れるだけのつもりでしたが、そんな場所だけに以前から探していた椅子を見つけてしまいました。

 なんの変哲も無い木製の椅子ですが、高さ、質感共にイメージしていたものとマッチしたのです。「これ買ってもいいかな」と、福島さんに投げかけました。

レガシィアウトバックなら突然の大きな買い物にも対応できる

 福島さんも気に入った洋服を2着買い、大きな袋を手に駐車場へ向かいました。ここで、レガシィアウトバックの使い勝手の良さが発揮されたのです。

ラゲッジスペースにはリヤシートをワンタッチで折り畳めるレバーが備わる

 今回試乗したレガシィアウトバックには、アクセスキーを携帯してリヤの六連星オーナメントに肘など体の一部を近づけるとリヤゲートが自動で開く「ハンズフリーオープンパワーリヤゲート(※)」が搭載されています。

 スイッチでの操作ももちろん可能ですが、この機能があれば両手がふさがっていたり手が汚れている時でもスマートに開けることができます。

 ここで改めてラゲッジルームを見た福島さんは、「これ、ラゲッジルームがすごく広いですし、リヤゲート側からもワンタッチでリヤシートが畳めるんですよね」と感心した様子。確かに、これだけラゲッジルームが広ければ少し長めのものでも縦にラクラク積むことができます。

 長年人気のステーションワゴンを販売してきたSUBARUの真骨頂が見事に発揮されたなと思いました。

※Limited EXグレードは標準装備、X-BREAK EXはメーカーオプション

「次はどこへ行こう」そんなことを思わせてくれるオトナの相棒

 益子町の様々な場所を堪能していると、気づけばもう夕暮れ。楽しいワンデートリップもそろそろ終盤です。

まさに「いつまでも乗っていたくなる」魅力がレガシィアウトバックにはある

 ろくろ体験と素敵なビストロでのランチ、ギャラリーショップでの買い物と充実した時間を過ごせました。

 それじゃここで、運転をバトンタッチ。ということで、しばし福島さんにステアリングを委ねてみました。

「助手席に乗っていたときも感じたんですが、走り出すとサイズは気にならないですね。外から見ているほど大きい感じはしなくて、とても運転しやすいです」と福島さん。

 スイスイと田舎道を抜け、高速道路に接する国道へと向かいます。「ハンドルは重すぎないし、加速もいいです。好きです、こういうの。視界も開けていて安心して走っていられます」とかなりご機嫌。

 こんなに喜んでもらえるならもう少し早く運転変わってもらってもよかったかも、と少し後悔したほどです。

悪路や雪上での走破性能をさらに高める「X-MODE」はグレード問わず標準装備

 ニコニコしながら運転している福島さんに、悪路走破性能を高めるX-MODEと、SUV顔負けの最低地上高213mmの話をするとさらにテンションが上がっていました。

 路面状況に応じてエンジンのトルクとブレーキを制御するX-MODEは悪路や雪道に強いことを説明すると、「荷物もたくさん積めるし、悪路の走行でも安心ならキャンプ場とかいいですね!」と間髪入れず口にしました。

「沢で釣りをしたり、林道をマウンテンバイクで走ったり、レガシィアウトバックならやりたいことがなんでもできそうですね…」。さすがスポーツ女子。アウトドアには敏感に反応します。

あらゆる場面で活躍するレガシィアウトバックは目的地が豊富。この自由な移動時間を手に入れられる事も所有する醍醐味だ

 丸一日レガシィアウトバックを堪能した私たちですが、まだまだこのクルマと一緒に居たいという不思議な感覚になっていることに気がつきました。

 レガシィアウトバックに乗っていると、「さて、次はどこへ行こう?」なんて気持ちにさせてくれるのです。

 スタイリング、走行性能、上質感、そして先進の安全性能。これら全てを兼ね備えたレガシィアウトバックですが、この「頼れる相棒感」こそがレガシィアウトバックを所有する醍醐味だと思いました。

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