BRZ ATならではの悩みを解決するアップデートを可能に
一方、AT車はトランスミッション制御のアップデートで、「マニュアルシフト時のダウンシフト制御許容回転数の拡大」が行われています。
ノーマル制御はエンジン保護の観点からシフトダウンを行える回転数を低めに設定しています。
それがゆえにサーキットやワインディングでパドル操作時にドライバーの感覚ではシフトダウンできるエンジン回転域にもかかわらず、シフトダウンできない……というもどかしさがありましたが、この制御はアクセルやブレーキの操作量や減速域などからドライバーの意図をくみ取ったシフトダウンを可能にしています。
具体的には、回転数がノーマル制御に対して最大1460rpm上げられているそうです。
実際に試すと効果てきめんです。3速から2速で進入するコーナーで「ここでシフトダウンするよね」という所で操作をしても、ノーマル制御では操作がはじかれてしまい、コーナー進入時どころかクリップ付近に来てダウンシフトという状況なのに対して、e-Tuneは同じ所で操作すると迷うことなく2速にシフトダウンしてくれます。
その違いはわずかですが、ドライバーの安心感は大きく違います。
操作に忠実な動きをするので、クルマとの信頼関係がアップし、荷重コントロールがMTと同じようにできるため、ATでもMTに負けない走りが可能になるといった効果を実感しました。
ちなみにDレンジのみで走行もしてみましたが、ATの走行モード「SPORT」を選ぶと、ダウンシフトがまるでプロドライバーが操作しているような理想のタイミングで行われることにビックリしました。
実はノーマル制御でも自動的に最適なシフトを選択するアダプティブ制御を採用していますが、e-Tuneはその制御が「より正確」、「より緻密」、「より確実」になった印象でした。
個人的にはトヨタ「GRヤリス」用の戦う2ペダル「DAT」に匹敵するレベルに感じたので、「マニュアルシフト時のダウンシフト制御許容回転数の拡大」と呼ばず、「スーパーSPORTモード」くらい言っていいと思いました。
これはMT用とは違い、全てのBRZのATユーザーにお勧めしたいアップデートです。
e-Tuneはクルマをもアップデートさせる未来的な機能
そんなSUBARU Sport Drive e-TuneはSUBARU特約店のみで対応しており、価格はMTで約5万円、ATで約3万円(予価、工賃・消費税は別)という「アフターメーカー泣かせ」のコストパフォーマンスもうれしいポイントです。
社外品にも素晴らしいアップデートパーツは存在しますが、総合性能となるとe-Tuneを超えるのは難しいと思います。ちなみに施工して気にいらなかった場合もノーマルに戻すことはできるのでご安心ください。
※MTのみ。作業工賃の負担は必要
そんなe-Tuneの弱点をあえて言うならば、「見た目」の変更がない点です。個人的にはMT用はS耐仕込みのアイテムなので、それをほうふつとさせるエンブレムやステッカーなどがあると満足度がより上がるはず。
SUBARUのe-Tuneは、単なるチューニングではなく、まさに「クルマ屋ならではのSDV」と言える存在でしょう。
[Text:山本シンヤ Photo:和田清志]
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