プロドライバーの同乗走行やアドバイスも!

 2024年6月30日に開かれた第1戦の舞台は、筑波サーキット(茨城県下妻市)ジムカーナ場。まずは初心者に楽しんでもらおうと、午前中は簡単なレイアウトのコースで3回走行を行い、ジムカーナの雰囲気を体験してもらいます。午後は少しコースを難しくして、練習走行を行ったあとに、公式戦同等にパイロンタッチのペナルティーや、ゴール後の不停止などのペナルティーを厳しくチェックする、模擬ジムカーナ大会を行います。

本格的なカウントダウンからフラッグが振られてスタート。1~2速をメインにするコースレイアウトで、加減速にしっかりメリハリをつけて走るのがポイント

 今回は全日本ジムカーナチャンピオンの河本晃一選手、全日本ジムカーナチャンピオンかつスーパーGTに参戦中の柴田優作選手、スーパー耐久シリーズチャンピオンの金井亮忠選手という豪華な講師陣が参加していました。走行枠の1本について、プロドライバーである講師に自分の車を運転してもらい、自分は助手席で車の限界を体験することもできます。

 また、昼食休憩後にはデモランも行われ、その凄(すご)技に驚くばかりという時間もありました。河本選手は自身が全日本ジムカーナに参戦しているND RFロードスターで、柴田選手はパーティーレース仕様の最新型NDロードスター、金井選手はなんと市販車のCX-60 PHEVでデモランを行いました。

 ロードスターが鋭い走りを見せるのは分かりますが、CX-60がその大柄なボディを持ちながら俊敏な走行を見せていたのには、皆一様に驚きを隠せませんでした。どんなカテゴリーのどんな車種でも走りが楽しめるのがマツダ車、というのを目の当たりにした瞬間です。

 誰でもどんな車種でも、マツダ車でなくても参加可能という懐の広さで、軽やコンパクトカー、SUVもしっかりクラス分けされて参加可能。もちろんロードスターやRX-7、RX-8などのスポーツカーも多く参加していました。

経験者でもしっかり楽しみながら練習ができる

 マツダ スピリットレーシング ジムカーナ エクスペリエンスの参加者に、実際に参加した感想を聞いてみました。ゼッケン42と52のデミオでダブルエントリーしていたのは、松田新太郎さんと白滝裕真さん。

3代目デミオで参加していた松田さんと白滝さん。軽量ボディを生かして本番でも好タイムを記録

 なんとイベント直前に今まで乗っていたデミオを売って、全く同年式のデミオを購入してきたそうです。走行距離とボディが良かったので等価交換という形で、クルマ屋さんで入れ替えてきたとのこと。

 聞けば現役大学生で、自動車部に所属して学生ジムカーナに参加していて、ジムカーナやサーキットなどの経験はあるとのことです。確かにパドックが自動車部らしい雰囲気であふれていました。

 そんな経験がある2人ならではの感想として「学生ジムカーナは学校対決という戦いの場でもあり、ライバル校がいてテクニックなどをお互い詳しく教え合わないこともあるので、周りに声をかけにくいときもあります。今回のイベントのような場で練習することが経験になるし、プロドライバーに1人ずつじっくり教えてもらえるのが良いですね。なにより参加費が安いのが魅力的です!」と語ってくれました。

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