約9年ぶり全面刷新! 「3代目」の開発で苦労した点とは?
2026年5月21日、マツダは新型「CX-5」を発表し、同日より販売を開始しました。
今回の新型CX-5は、従来モデルで高く評価されてきたデザインや走りをさらに深化させながら、室内空間や快適性、安全性能など、日常での使いやすさも大幅に高めたのが特徴です。
新型CX-5の開発コンセプトは「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」。歴代モデルで磨かれてきた「魂動デザイン」と「人馬一体の走り」をさらに昇華させながら、後席の快適性や荷室容量を拡大し、マツダらしい美しいプロポーションを維持することが大きなテーマだったといいます。

開発を担当したクルマ開発本部 新型CX-5主査の山口浩一郎氏は、「今回もっとも苦労したのは、パッケージとデザインの両立でした」と振り返ります。
「後席や荷室は絶対に広げなければいけませんでした。ただ、それによってデザインが崩れてしまってはCX-5ではなくなってしまう。そこは社内でもかなり議論になりました」
新型では、居住性向上のためキャビン後方を115mm拡大しています。一方で、フロントまわりの基本寸法やエンジンルーム長はほぼ維持されているため、デザイナーからは「これだけ後ろが伸びるとバランスが成立しない」という声も上がったそうです。
「もっと後ろを短くしたいという意見もありました。しかし今回は、パッケージ性能を絶対に妥協したくなかった」と山口氏は語ります。

その難題を解決したのが、ボディサイドのフロントドア下部にあるフェンダーの根っこから斜め上に伸び、アクセントとなっている一本のキャラクターラインだったといいます。
「このラインを入れることで、フロントフェンダーのボリュームに意味を持たせることができました。
前側の張り出し感を強調することで、後方へ伸びたキャビンとのバランスを取ったのです。FFベースですが、FR車のようなプレミアム感のある面構成を目指しました」と説明しています。