クロストレックの車格でSUV専用タイヤは実際どうなの?
今回アシュアランス マックスガード SUVを装着した試乗車はスバル「クロストレック」です。
クロストレックのような高すぎず、低すぎない車格だと、SUV用のタイヤを装着するのか普通の乗用車用にするのか迷うところで、車格に見合わないタイヤを装着してしまうと乗り心地が悪化するはずです。
そのあたりが気になる点ではありましたが、一般道でしばらく走ってみても、乗り心地に大きな不満は感じませんでした。ハンドリングにもクセがなく、操舵(そうだ)したとおり素直に曲がります。応答遅れを意識させられることもなく、鈍くも過敏でもなくちょうどよい感じでした。
高速道路で感じた適応性の高さ
高速道路走行でもその良い印象は変わりません。静かで、路面への当たりにやわらかさを感じさせながらも、サイドウォールが強化されていてケース剛性が高いおかげで、高速巡行時にもしっかり感があります。直進性も十分に確保されています。
継ぎ目や段差を乗り越えたときの突き上げもマイルドで、衝撃音も小さく、すぐに収束しするために車内には響いてきません。その感覚は何か特別なことをやっているわけでもないのに、スポンジでも貼ったかのようで静かでした。
ケース剛性が高くてたわみが小さいのにしなやかさもあり、しっかり走れる剛性感がありながら乗り心地には硬さを感じさせないという、相反する要素をうまく両立していると感じました。最新の技術をもってすれば、こんなことも可能なのかと驚かずにいられないほどです。
従来品EfficientGrip SUV HP01に対して、ドライブレーキとハンドリングが上がっている要因としては、やはりケース剛性の高さが大きいといいます。さらにはウエット性能を向上させるためコンパウンドに用いた技術がドライにも効いたようで、音についてもケース剛性が高まったことで多少収まりがよくなっているとのことです。
今回は晴天に恵まれて、ウエット性能については試すことができませんでしたが、巧みなシリカの配合により柔軟性に優れ、ぬれた路面の凹凸にしなやかに追従し、ウエットブレーキ性能は従来タイヤ比で6%向上と伝えられているので、ここは期待してよさそうです。
このように、新アシュアランス マックスガード SUVはクセもなく乗りやすくて静かで、しっかり走れるタイヤでした。
クロストレックとの相性もよく、乗り心地や静粛性もとても優れていたので、そのあたりが気になっているオーナーや、より高い快適性を求めるオーナーは検討する価値があるかと思います。
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