スバルはセダンにもリヤワイパーを標準装備
良好な視界を確保することから、スバルではセダンボディの「インプレッサG4」や「WRX S4」にもリヤ間欠ワイパー&ウォッシャーを標準装備しています。
一般的にセダンは、雨天時でもリヤウインドウが汚れにくく、リヤワイパーを装備しない車種も多く見られます。

スバルがSUVだけでなくセダンにも標準装備する理由は、バックモニターではなく、ドライバー自身の視覚によって後方を確認することが大切であると考えるからです。
雨の日に運転すると、スバル車の視界の良さを実感できます。
スバルの開発者は「インプレッサからスポーツカー『BRZ』、電気自動車の『ソルテラ』まで、スバルのクルマづくりに対する考え方はすべて同じ」といいます。
クルマのカテゴリーに応じて、車両開発の考え方を変える方法もありますが、スバルはそうしていません
その理由は安全性を重視するからです。
趣味性の求められるスポーツカーでは、外観のカッコ良さも重視されますが、そこを追求して視界を悪化させるクルマづくりはおこなっておらず、安全性はもっとも優先すべき性能というわけです。
このスバルの考え方は、業務提携を結んでいるトヨタとの共同開発でも際立つことがあります。例えば電気自動車のソルテラは、トヨタ「bZ4X」と共同開発されました。基本部分は両車とも共通です。
この開発では、スバルが主導して、斜め前方が良く見えるようにフロントピラーの形状を改めたそうです。スバルには先に述べた0次安全の考え方があり、周囲が良く見えることを大切にするからです。
スバルはどの車種でも視界を大切にするため、例えばユーザーがハッチバックのインプレッサスポーツからSUVのフォレスターに乗り替えたときでも、違和感がないようにしています。
それまで乗っていたインプレッサスポーツと同じようにフォレスターも運転できるため、疲労が抑えられて安全性も向上。気持ちに余裕が生まれて、走りの楽しさも広がります。
このように「視界」は、ドライバーの運転により高速で移動するクルマにとって「本質的な性能」で、安全性から楽しさまで、クルマのすべてを左右します。
だからこそ、スバルは視界にこだわってクルマを開発しているのです。
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