走りを支える制御の技術! X-MODEとは何か
SUBARUのクルマは悪路走破性が高いというイメージを持つ人もいると思います。雪道や泥道、砂利道などをものともせず走り抜く姿は圧巻です。今回はその走りを支えているX-MODE(エックスモード)について解説します。
X-MODEはSUBARUが独自に開発した、悪路や滑りやすい路面での走行性能を向上させるためのドライビングサポートシステムです。
ボタン1つで作動し、ドライバーの操作を助けるように車両の動きを最適化して、雪道や砂利道、急な上り坂や下り坂といった状況下でも、クルマのグリップ力を最大限に引き出し、安全かつスムーズに走行できるようになります。
X-MODEは、エンジン、トランスミッション、ブレーキ、AWDシステムを統合的に制御することによって、車両のトラクションと安定性を最適化します。
エンジンの出力を調整し、タイヤが滑らないようにするだけでなく、上り坂や下り坂で車両のスピードを適正に保つため、ドライバーはハンドル操作に集中できるのです。
2つのモード設定で手ごわい路面にも対応!
X-MODEには、路面状況に応じた2つのモード設定があり、ドライバーはその場に応じて簡単に切り替えることができます。
1つ目は「SNOW・DIRT」モードで、雪道や砂利道など、滑りやすい路面での使用を想定しています。このモードでは、タイヤのグリップ力を最適化し、安定した走行をサポートします。
2つ目は「D.SNOW・MUD」モードで、深雪や泥道、乾いた砂利道など、タイヤが埋まりやすい路面に適した設定です。このモードを使うことで、車両の悪路脱出性能が向上し、脱出するのが難しい状況でもスムーズに走行を続けることが可能となります。
さらに、運転技術が求められる急な下り坂などで車速が上がりやすい場面では「ヒルディセントコントロール」機能が作動し、常に一定の車速を維持しながら下ることができます。「ヒルディセント」とは英語で「坂を下ること」を意味します。
特に、ブレーキ操作に神経を使う雪道や砂利道の下り坂では、この機能により安心して走行でき、カーブの際もハンドル操作に集中できるため、より安全で快適なドライビングが可能となります。
X-MODEを搭載したSUBARUのクルマは、アウトドアや悪天候下で走行する際、ドライバーの頼もしいパートナーとなるでしょう。
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