ボルボ 850解説

850はボルボが1992年から1997年まで販売していたミドルサイズセダンです。

850は「横置き5気筒エンジンによる前輪駆動」「独立懸架式サスペンション&デルタリンクリアアクスル」「SIPS(側面衝撃吸収システム)」「自動調節式フロントシートベルト」という世界最先端の4つの画期的な機能を備えたダイナミックなクルマとして販売されました。

エクステリアデザインには、ボルボの過去の名車のアイデンティティが色濃く反映されています。特に740、940のデザインの影響を強く反映しながらも、ボルボらしい直線基調の中、細部に曲線を織り交ぜながらモダンなデザインに落とし込むことに成功しています。

ボディサイズは全長4660mm、全幅1760mm、全高1415mmです。

インテリアは上位モデルである740や940以上に高級感のある室内となっています。シートは本皮とスエードのコンビタイプのものを採用、左右独立調整機能付きエアコンなど装備が充実しています。また、850は世界で初めてサイドエアバッグを搭載し、先進の安全システムを備えたクルマでもありました。

エンジンは発売当初は2.4リッター直列5気筒DOHC20バルブ（170ps）および、DOHC10バルブ（140ps）の2種類がラインナップ。トランスミッションは4速ATが設定されていました。

850の中古車市場での平均価格は、約118.5万円となっています。(2020年6月調べ)販売終了から約20年経過した現在でも850は根強い人気を誇り、市場に出回る台数は極めて少ない状況です。850をお探しの方は定期的に中古車市場をチェックすることをおすすめします。