BEVの「充電問題」に直面… 常に航続可能距離とにらめっこ

 一方で、充電に関してはどのタイミングで行うかを常に考えているような状況が続きました。

 3月初頭とはいえ気温は氷点下に近く、暖房を入れたい寒さであるものの、エアコンを使用すると航続可能距離が変化するため、強めに設定することはできません。

 その分ソルテラではシートヒーターやステアリングヒーターが装備されており、こうした装備を活用すればうまく節電しながら走行でき、必要以上にエアコンを強めることは必要ありません。

 しかし、窓のくもりを防止するのにエアコンが必要な場面では、刻々と減っていく航続可能距離とついつい「にらめっこ」してしまうこともあり、気になる部分ではあります。

 さらに、アップダウンのある高速道路や山間の一般道を走行する際は、エンジン搭載車以上に、アクセルを踏みすぎないよう心がける必要もあり、帰路では少し急ぎ目であったことも重なり、どこのPAで充電するかを考えながら運転する必要が生じました。

充電のタイムロスもうまく活用する方法がある

 また、充電中に発生する「待ち時間」の過ごし方も工夫が必要です。

 エンジン搭載車では給油にかかる時間はせいぜい5分程度で、時間のロスとしては気になるものではありませんが、急速充電でも30分、普通充電では数時間の充電待ち時間が発生するとなると、旅行の計画段階で念頭に置く必要が生じます。

 一方で、実際に信州方面を走行すると、高速道路のSAやPAだけでなく、道の駅や国道、県道などの主要道路沿いにある多くの観光施設では、急速充電器が完備されていることに気づきます。

 待ち時間が発生することで、むしろゆったりと食事やお土産などを探している時間ができるため、こうした施設で買い物や食事を同時に済ませてしまうのが良さそうです。

 さらに、充電施設の数も一般向けのBEV登場当初は極めて少なかったものの、現在では都市部から離れた山間部であっても、付近の観光施設などに完備されていることが多かった印象です。

 そのため、「電池切れ寸前の数%で充電器を探し回る」という心配はほとんど不要だと言えます。

 加えて郊外のガソリンスタンドでは24時間営業ではないこともあり、エンジン搭載車では夜間の給油に困るケースもありますが、BEVの充電器は24時間利用できるところも多く、電池切れの心配は少ないことがわかります。

 こうしたことから、長距離を走行する際は、宿泊施設や食事する店など、あらかじめ「必ず寄る施設」で充電できるかを事前に把握しておくことが大切です。

 また、途中で入りたい施設があり寄り道する場合、設備があれば充電を済ませておくこと、反対に充電のために本来目的ではなかった施設に立ち寄る際は、そこで新しいアクティビティや名産を見つけられると、楽しい旅行になるでしょう。

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