「VRアイサイト」って一体ナニ?
「アイサイト(EyeSight)」といえば、スバルを代表するテクノロジーのひとつとして、多くのスバル車に搭載されている運転支援システムです。
しかし、スバル車のユーザーを除けば、実際にアイサイトの機能を体験したことがある人は多くないかもしれません。
その一方で、これからスバルのクルマを買おうとしている人のなかには「アイサイトでどんなことができるのかをしっかり確認してからスバル車を買いたい」と考えている人もいるでしょう。
ひと口にアイサイトといってもその機能は多岐にわたりますから、それをウェブサイトやカタログで理解するのは簡単なことではありません。
たとえば、プリクラッシュブレーキ(前方の車両などと接触しそうになるとブレーキをかけてぶつかるのを防いだり、衝突被害を軽減する機能)など、アイサイトの一部機能は各地で体験イベントなどをおこなうこともあるので、それに参加すれば実際に試すことも可能です。
しかし思い立ったときに販売店などで気軽に体験できるわけではありません。
そこで「もっと気軽にアイサイトの機能を体感する方法はないのか?」と考えて生まれたのが「VRアイサイト」です。
VRアイサイトはクルマに備わる機能ではなく、スバルの販売店で試すことができるというもの(実施店舗はスバルの公式サイトに掲載)。
VRとは「バーチャルリアリティ(仮想現実)」のことで、VRアイサイトではVRゴーグルをかけ、そのなかを流れる映像でアイサイトの先進安全技術を「仮想体験」することが可能です。
VRということで、顔の向きを変えれば映像のなかで視界が動き、実際にクルマに乗っているような感覚でさまざまなアイサイト機能の疑似体験ができるという、スバル独自のツールです。
どのようなことが疑似体験できるのかというと、まずは「新世代アイサイト」を代表する機能として、見通しの悪い交差点などで発生しうるヒヤっとする状況において、アイサイトがどう効いて事故を防いでくれるかを仮想体験して知ることができます。
つい見落としてしまった対向車や歩行者を車両が検知し、ブレーキをかけて接触を防いでくれたり、先進の運転サポート機能であるACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)による自動車専用道路での追従走行や車線維持支援機能など、実際に体験してみないとわかりにくい機能も、VRで体感すればイメージしやすいというわけです。
さらにVRアイサイトのポイントは、体験会や公道ではなかなか試すことができない機能まで試せることでしょう。
たとえば「ドライバーの異常を検知するとクルマが自動的に停車する」という機能(ドライバー異常時対応システム)は、緊急時の最終手段であり、最後には車線上で停止するために公道では試せませんが、VRならその機能をしっかりと確認できるのです。
実はこういったいわゆる「ヒヤリ・ハット」事例、そしてドライバーが意識を失うなど「実体験できない機能を体感してもらう」というのがVRアイサイトの大きな狙いなのです。
プリクラッシュブレーキをはじめ、多くの安全機能を実車で体験するには大掛かりな準備が必要ですし、ACCをはじめとする自動車専用道路での運転支援機能は、条件が許せば実車で試すことも可能ですが、そうした道路が販売店の近くにあるとは限らず、試乗時間が長くなってしまうといった課題も。
また、自動車専用道路で高度な運転支援をおこなう「アイサイトX」の、約50km/h以下の渋滞時にハンズオフ走行(手放し走行)できる機能は、実際に渋滞が発生していないと試せるものではありません。このように、実車での体験が難しいような機能も、VRアイサイトであれば短時間で気軽に体験できてしまいます。
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