悪路走破力と安定性、安全運転支援機能…スバルのSUV

 昨今SUVの売れ行きが好調ですが、このカテゴリーに古くから取り組んできたメーカーがスバルです。

伝統の水平対向4気筒エンジンと、左右対称のAWDシステムで一味違うSUVを生み出したスバル

 1972年には初代「レオーネエステートバン」にAWD(4WD)が追加され、210mmの最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)と相まって、優れた悪路走破力を発揮しました。商用バンでしたが、最低地上高に余裕を持たせたワゴン風のボディは、「レガシィアウトバック」の原形ともいえるでしょう。

 つまりスバルはこの分野において、既に50年近い実績があるのです。

 またSUVの「フォレスター」の初代モデルは1997年に発売。いまでは24年のキャリアがあり、5代目に発展しています。

 スバルは伝統の水平対向4気筒エンジンと、左右対称のAWDシステムを生かして、ほかのメーカーとは違うSUVを造り続けてきました。

 スバルのSUVが備える世界観は、同社がもっとも重視する安全性に繋がっています。十分な最低地上高を確保して優れた悪路走破力を発揮しながら、重心は低く抑えられ、高速道路や峠道における走行安定性も優れているからです。

 高重心のSUVでは悪路走破力と舗装路における安定性が二律背反の関係になりやすいですが、スバルの水平対向エンジンと左右対称のシンメトリカルAWDシステムが両立を可能にしました。

 このふたつの技術に、いまでは運転支援システム「アイサイト」も加わり、スバルならではの安全性を確立させています。

 今回はそんなスバルから発売されたSUVのなかで、XV、フォレスター、新型になったレガシィアウトバックの選び方を考えてみたいと思います。

 水平対向エンジン/左右対称のAWDシステム/余裕のある最低地上高/アイサイトという基本技術は、3車種とも共通して採用しながら、それぞれ個性的なクルマ造りをおこっています。

●XV

コンパクトだけど車内も広いSUVスバル「XV」

 XVは全長を4485mmに抑えたコンパクトなボディが特徴です。

 混雑した街中や駐車場でも運転しやすく、全高も1550mmなので立体駐車場でも扱いやすく、マンションに住む都市部のユーザーにピッタリです。

 また全高がそこまで高くないため、重心も下がり、高速道路や峠道の走行安定性も向上します。

 しかもXVの最低地上高は、本格的な悪路向けのSUVと同じく200mmを確保。悪路のデコボコも乗り越えやすくなっています。

 このようにXVは、街中、高速道路、峠道、さらに悪路まで、すべての走行ルートにおいて安心感の高い走りを満喫できます。

 全長は4500mm以下ですが、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2670mmと長く設定され、居住空間に余裕があります。身長170cmの大人4名が乗車したとき、後席に座る乗員の膝先には握りコブシふたつ少々の空間ができ、4名乗車も快適です。

 以上のようにXVは、さまざまな用途に対応できます。しかも価格は割安で、全車にAWDとアイサイトを採用しながら、1.6リッターエンジンを搭載する「1.6iアイサイト」の価格を220万円に抑えています。

 2リッターエンジンはハイブリッドのe-BOXERで、「2.0e-Lアイサイト」の価格は265万1000円に収まります。XVは買い得なSUVが欲しいユーザーにもピッタリです。

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PHOTO GALLERY【画像】XVにフォレスター、レガシィアウトバック!スバルのSUVの内外装をもっと見る(49枚)

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