圧倒的な高回転フィールと“しなやかさ”を共存させた「MSRロードスター 12R」

　マツダ スピリット レーシングが手がけるスペシャルモデルとして、ソフトトップモデルのロードスターに2リッターエンジンを搭載した「マツダ スピリット レーシング ロードスター（以下MSRロードスター）」、そしてそのモデルをベースにさらなるスペシャルなチューニングを施し、最高出力200PSを実現した「マツダ スピリット レーシング ロードスター 12R（以下MSRロードスター 12R）」の2モデルは、前々から登場がアナウンスされていました。

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　そんな期待のスペシャルモデルの詳細が、2025年10月4日と5日に富士スピードウェイ（静岡県小山町）で開催された「マツダファンフェスタ2025」の会場において発表されました。詳細スペックや装備、価格に購入方法などのすべてが明らかとなり、市販バージョンの車両も会場に展示され、大きな注目を集めていました。

　そんなMSRロードスターにいち早く乗ることができる試乗体験も同イベントで実施されており、事前の抽選で当選した幸運なユーザーが、誰よりも早くドライブできたのです。

　この試乗体験は、まず1.5リッターエンジンを搭載した通常モデルのロードスターに乗ったあと、MSRロードスターに乗り換えてその違いを即座に体験できるというもので、参加したユーザーは興奮を隠しきれない様子でした。

　今回、実際にMSRロードスター 12Rのステアリングを握って試乗したユーザーに話を聞くと、「3500回転からのパワーの盛り上がり方が明らかに違い、レブリミットの7500回転までよどみなくスムーズに回っていくことに感動しました」と、こだわりの詰まった200PSエンジンのポテンシャルを実感したようです。

　乗り味については、サーキットも走れるという触れ込みからかなりハードなものを想像していたようですが、実際に乗ってみると「サーキット用のガチガチの乗り味かと思いきや、しなやかな乗り心地で普段乗りも十分にできる印象でした。にもかかわらず1.5リッターモデルの持つ“ヒラヒラ感”も失われておらず、ロードスターらしさはしっかり残されていましたね」とあくまで本来のロードスターの延長線上にあるモデルであると感じたとのこと。

　さらにこのユーザーは、この日のために事前に2リッターエンジンを搭載したロードスターRFの試乗も済ませていたそうで、「事前の予想では、同じ2リッターエンジンなのでそこまで大きな違いはないと考えていたのですが、エンジンを回した時だけではなく、クラッチをつないだ瞬間から、通常の2リッターエンジンとは全く印象が異なる滑らかさが伝わり、“特別なモデル”であることを感じました」ということで、30分ほどの試乗体験でも明確な違いを体感できる仕上がりであることがうかがえました。

　国内限定200台かつ761万2000円（消費税込み）と購入のハードルは決して低くないMSRロードスター 12Rではありますが、試乗体験をした人の話を聞く限り、その価値があるモデルに仕上がっていることは間違いなさそうです。

　商談予約の抽選応募受付はすでに開始しており、2025年10月20日の23時59分までとなっていますので、迷っている人はとりあえず申し込みだけはしておいた方がいいかもしれませんね。