ライバルと比べてコスパの良さが際立つフォレスター
そんなフォレスターで滑りやすい路面の上に激しい吹雪で風が強く視界も悪いという極悪の環境の中でドライブして強く実感したのは、長い運転でも驚くほどに疲れなかったことです。
過酷な環境で運転しても「疲れない」と思うのは、運転に緊張がなかったことの証であり、走行性能から快適までクルマが高いレベルを保っているからに他ならないでしょう。
クルマが見守ってくれているというか、優しい愛で包まれているかのようなドライブでした。
そして、そんなフォレスターでドライブしていて、ふと思いました。フォレスターはとてもコストパフォーマンスに優れるのではないかと。
ベーシックグレードの「Touring」は消費税込み306万9000円。一見したところトヨタ「RAV4」のベーシックグレード「X」(293万8000円)やマツダ「CX-5」の「20Sスマートエディション」(290万9500円)より高いように見えます。
しかし、これらのSUVのなかで、降雪地域の必需品と言える4WDなのはフォレスターだけ。お買い得感が高いというイメージがあるRAV4「X」で4WDを選ぶと316万6900円、CX-5「20Sスマートエディション」は314万500円と、全車AWDとなっているフォレスターの価格より高くなってしまうのです。
フォレスターはベーシックグレードでも装備充実。本革巻きステアリングや前席シートヒーターはもちろん、全車速対応のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)も組み込まれているのはうれしいです。
ちなみに、2023年11月に、北米で次世代のフォレスター(6代目)が世界初公開されました。そのデビューも楽しみですが、どうやら価格が現行モデルよりアップするのは避けられない様子。
そもそも、新型が公開されたからといってすぐに発売されるわけではなく、日本デビューは1年以上先になるという噂で、それまでは現行型のフォレスターが販売されることになるでしょう。
もちろん期待しながら新型を待つもの悪くないのですが、まだ日本デビューまで時間があるなら、あえてコストパフォーマンスに優れる現行フォレスターを買うのもひとつの選択といえるのではないでしょうか。
極寒の北海道をフォレスターでドライブしながら、そんなことを思いました。
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