ひょんなことからラリーカーの収集を開始!

 このような収集をしていると当然仲間も増えていくこととなり、あるとき知り合いから「本物のラリーカーが手に入るけどどう?」と持ちかけられます。

 インプレッサが好きでGC8は何台も所有していますが、さすがに本物のラリーカーを所有しても公道で走らせられる訳がありません。

 購入を回避するために、「レガシィのラリーカーがあったら欲しいな」とあえて言っていたとのこと。レガシィ(BC/BF型)のラリーカーは実際走っていた年数も短く、台数もそう多く作られていたわけではないので、簡単に手に入ることはないだろうと思っていたそうです。

BOXERさんが所有する本物のラリーカー(写真:えだ@G_lemonadeさん)

 すると出てくるものです。555カラーのレガシィではなく、1992年の世界ラリー選手権(WRC)のニュージーランド大会で、ポッサム・ボーン選手がドライブした黄色いレガシィRSが出てきたそうです。そして時を同じくして、そのマシンのプラモデルが発売になるという情報を入手します。

 555カラーのレガシィならメジャーなラリーカーですが、ポッサム・ボーンカラーのレガシィはそれほど有名ではありません。それなのに「プラモデルが発売される。そして目の前には実車を購入できるチャンスがある。これは運命だろう」と感じて購入に至ります。

 ラリーカーのコレクションも始まり、1994年製のインプレッサのホワイトボディとカルロス・サインツ選手がドライブしたという555カラーのインプレッサを購入し、いつの間にか本物のラリーカーが3台。現在、イギリスから輸送手続き中の車両もあるというから驚きます。

 この3台のラリーカーを自身で走らせたい。そしてその走っている姿を見たい。ラリーの雰囲気を味わえるのはどこだろうと検討して、群馬サイクルスポーツセンターで走らせる機会を作りました。

 この時、友人のえだ@G_lemonadeさんに走行シーンを撮影してもらい、実際走っている姿を写真で見たときは感無量だったそうです。

 かくして多くのスバル車を購入し実際所有しているBOXERさんのコレクションは完成してきました。

 ナンバーが付く車両に関してはすべてナンバーを取得。任意保険をかけて、税金ももちろん支払っていますし、車両の保管に関しても、現在の駐車場のほかにも数か所借りているというから、相当の金額がスバル車に注がれています。

「乗れる時間は限られているけれど、それぞれのクルマに個性があり、そのクルマの良さがある。ここで手放してしまうと二度と手に入らない車両もある。コレクションカーならまだ再入手もできるが、リトナのような実用車は処分されて終わってしまう。そのために手放すことはできない」とも言います。

 BOXERさんのスバル遍歴を目の当たりにし、コレクションカーだけでなく、実用車にもその存在価値を見出し所有する、真の意味でスバル愛があるからこそできることなのではないかと感じられました。

PHOTO GALLERY超絶貴重なスバル車がズラリ! BOXERさんが所有するレア車がスゴすぎる!(41枚)

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