日産 クエスト解説

クエストは、日産が1995年から1998年にかけて販売していたミニバンです。クエストは1992年に北米で発売されましたが、日本市場への導入は1995年からです。日本国内におけるクエストの販売は、初代の「V40型」のみで、導入からわずか3年後の1998年には販売を終了しましたが、海外では、その後もマイナーチェンジやモデルチェンジを経て、2017年まで販売されていました。2010年に北米や中国で発売されたシリーズの4代目に当たる「RE52型」は、エルグランドの姉妹車です。

初代クエストは、アメリカのフォード社と日産が共同で開発したクルマで、生産はアメリカで行われました。同車の最大の特徴は、左ハンドル仕様のまま逆輸入販売されたことです。また、スライドドアも右側のみでした。

エクステリアは空気抵抗を減らすスラントノーズを採用し、スタイリッシュな外観です。インテリアは黒を貴重としたスポーティな印象を持たせています。車体は、全長4835mm、全幅1870mm、全幅1770mmと大きく、4ドア7人乗り仕様の広々とした室内空間を持つ1.5BOXフォルムです。パワートレインは、3リッターV6SOHCのVG30E型エンジンを搭載し、最高出力150psを誇ります。また、トランスミッションは、コラムシフト式4速トルコンATを採用しました。

安全面では、SRSデュアルエアバッグシステム及びABS、サイドインパクトバーなどを導入しています。また、デュアルエアコン、運転席パワーシート、クルーズコントロール、オートライトシステムなど、快適装備が充実しています。

現在、クエストは市場に出回る台数が少ない状態となっています（2020年5月調べ）。もし購入を検討されている方は、クエストの物件に出会えた場合、早めのチェックをおすすめします。