KTM クロスボウ解説

KTMカーズジャパンは、2016年7月1日より「クロスボウ（2015年モデル）」をベースにしたリミテッドエディションを4台限定で発売しました。

目を見張るような外観は、上品で、フレームのないウインドスクリーン構造。この構造により、ドライバーとパッセンジャーをヘルメットのバイザーと同様に包んで保護するため、搭乗者はヘッドギア無しで乗車することが可能です。

ベースとなっている2015年モデルのクロスボウは、車体後部にアウディ製の2リッターTFSIエンジンを搭載。最高出力220kW（300PS）、最大トルク400N・mを発揮します。また、MVEFサイクル時で12.04km/Lと燃料消費量が非常に少ない点も同モデルの特徴です。

車体重量はわずか790kgであり、最大6300rpmのエンジンを3300rpm程度まで回すだけで最大トルクを発揮。クロスボウにとっては、「実にたやすい仕事」と称されています。

走行時に発生した空気はリアディフューザーに流れ込むように最適化されており、リアディフューザーの非対称なデザインによってアンダーボディにおけるプレッシャー分配を確実にします。

クロスボウの車体は複合カーボンファイバー素材を使用。レーシングカーを作る際の構造技術であるモノコックが採用されています。ドイツの複合繊維の専門メーカーであるベティエが製造を手掛けており、結果として最高水準の安全性を提供するカーボンファイバー構造として実現。フレーム重量はわずか80kgでありながら、ねじり剛性は35000Nm/oという高さを誇っています。