スバルの工場が置かれる群馬県太田市を巡礼!

 スバルが好きすぎて、スバル車の生産拠点があるスバルの城下町・群馬県太田市で生活を始めたライター、マリオ高野です。

 まさに「スバリスト(スバルの熱狂的ファン)の聖地」での生活を満喫しているのですが、今回はそんな私が厳選した聖地を3つ紹介しましょう。

「スバリストの聖地」を巡礼(スバルビジターセンター)

 スバルの本拠地は、かつて「東洋一の飛行機会社」として戦闘機を生産していた中島飛行機時代から今も変わらず、群馬県太田市と東京都三鷹市に置かれます。

 これらの地域には前身会社中島飛行機から続く100年以上の歴史を感じさせる、聖地と呼ぶにふさわしい、日本の自動車遺産に心で触れ合うことができるスポットといえるでしょう。

 まずは、群馬県太田市。中島飛行機の創業者、中島知久平さんの出身地ということで、かつては飛行機工場や滑走路が置かれた聖地中の聖地です。

 太田市にはスバル関連の工場がいくつかありますが、大きく分けて「本工場」と「矢島工場」のふたつがあります。

 本工場は文字通り中核に位置づけられる工場で、正式名称は「株式会社SUBARU 群馬製作所 本工場」。住所が「スバル町1-1」となっており、ここに住民票を移せないものか本気で考えましたが、工場があるのでやはりNGでした。

 近くへ行くと、新しくて立派な新社屋がそびえ立ちます。一般の人が入れる機会はなかなかありませんが、立派な新社屋よりシビれるのは奥にある本館で、中島飛行機時代から使われている重厚な建物が圧巻です。

 パッと見は派手ではありませんが、室内に入ると昭和初期当時の最先端、かつ最上級の内装が残されており、応接間は戦争映画でよく見る「御前会議」で使われそうな雰囲気。実際、昭和天皇が来られたこともあるのだとか。

 倉庫の扉は飛行機が出入りできる巨大なサイズになっていたり、「中」の文字が刻まれたマンホールが現存するなど、中島飛行機時代をリアルに感じさせるモノが残されています。

 ちなみに本工場のすぐ近くには「スバル銘菓」で有名な「伊勢屋」があります。スバルから認可をとった「スバル銘菓」の数々は味も確かでお土産にも最適。どら焼きなど、スバル銘菓以外の商品もお世辞抜きに美味しいです。

 太田市にあるもうひとつの生産拠点 矢島工場は、本工場から2kmほど離れた場所にありますが、ここでは「ビジターセンター」と呼ばれるミュージアムに注目です。動態保存された往年の名車を展示するミュージアムが整備され、スバルの歴史が鑑賞できます。

 コロナ禍により難しくなってはいますが、本来は工場も合わせての見学が可能。以前は、平日なら10人以上から見学の申し込みができました。

 ビジターセンターのミュージアムには、「スバル360」や「スバル1000」、幻の試作車「P1」など、カリスマエンジニアの百瀬晋六さんらによる入魂設計の往年の名車が展示されており、今見ても神々しいオーラを感じます。

 しかも説明員の女性の知識レベルも相当高く、かなりマニアックな質問にも答えてくれるのが素晴らしいです。

 ちなみに、太田市内には電気自動車専用工場が整備されつつありますが、水平対向エンジンやトランスミッションなどのパワートレーンは、太田市の隣町、大泉町の工場で生産されています。

 なお、内装パーツメーカー「しげる工業」など、太田市にはスバル関連サプライヤー拠点も多数存在しています。

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