スバル×STI社で共同開発
2022年現在、各スバルモデルのラインナップにおける最上級グレードが「STIスポーツ」です。
2016年に初代「レヴォーグ」のラインナップとして設定されて以降、2017年に「BRZ」、2018年に「WRX S4」とラインナップを拡充。2020年には「インプレッサ」、そして2022年にはSUVの「フォレスター」とスポーツモデル以外にも展開しています。
STIスポーツの発端は、2014年にスバルが発表した中長期経営ビジョンの取り組みのひとつ「STIブランドの強化」にあり、この課題に対して、当時スバルの常務執行役員技術副本部長だった平川良夫氏(後にSTI代表取締役社長に就任)は「STIブランドの民主化」を唱えました。
ここ最近のスバル車は、欧州車から乗り換えるユーザーが多いといいますが、彼らに話を聞くと「ノーマルでは物足りなさがある」という意見も。一方、歴代スバルを乗り継いできたユーザーからは「(従来の)STIモデル(後述)に興味はあるけど、自分にはオーバースペック」との声も聞かれ、そうした層に応えるのがSTIスポーツというわけです。
2016年にSTIスポーツが登場するよりも前、「STI」の名を冠する特別なモデルといえば、「WRX STI」以外はSTI(スバルテクニカインターナショナル)社が独自に企画・開発をおこなうコンプリートカーのことを指し、究極を目指す「Sシリーズ」と、ライトな「tS(古くはtuned by STI)」のふたつがラインナップされていました。
そうしたところへ登場したSTIスポーツは、tSに代わる存在ながらも「第3のSTI」という、新たなキャラクターが盛り込まれているのが特徴です。具体的に、スバル初心者に向けては「STIはこんなブランドですよ」、スバル上級者に向けては「STIはこんな味付けもできますよ」という、新たな提案でもありました。
それまでのtSは、シャシチューニングがメインで、ステアリングを握るとノーマルとは異なる独自の世界観が構築されていたものの、内外装に関してはコンプリートモデルとしての特別感が少なかったのも事実です。
そこでSTIスポーツは、スバルの「大きな組織の力」とSTI社の「小さな組織ならではのひと手間のこだわり」を融合することに挑戦したといいます。
そのひとつが「スバル×STI社の共同開発」、そしてもうひとつが「スバルの量産ラインでの生産」になります。つまり、STIスポーツは「量産コンプリートカー」という新たなジャンルを切り開いたモデルというわけです。
ノーマルモデルの部品を外して、コンプリートカーに必要な部品を後から取り付けるという手間がなくなるので、まずはその価格を抑えることが可能になります。さらには、これまでのSTIコンプリートカーでは難しかった“大物”部品の変更が可能になるというメリットが生まれました。
その代表例が、専用のフロントマスクを採用したエクステリアや、ボルドー色を基調とした専用インテリアなどで、「ノーマルと違う!」とひと目でわかる差別化が可能になったのです。
フットワーク系は、専用の補剛アイテムやサスペンションセッティングを施しています。変更箇所は従来のSTIコンプリートモデルより少なめですが、「STI社のエンジニアが最適化をおこなう」という意味では、使う武器が異なるだけで目指す「走りの方向性」は不変です。
ただ、量産ラインでは装着が難しい部品があるのも事実です。その先はこれまで同様に、STI社が独自に開発する「スポーツパーツ」をプラスすることで、より「STIらしさ」が色濃くなります。
LINEUPラインナップ
SUBARUのホームぺージでくわしく見る
-
レイバック
- 3,993,000円〜
-
フォレスター
- 3,069,000円〜
-
インプレッサ
- 2,722,500円〜
-
クロストレック
- 3,014,000円〜
-
レガシィ アウトバック
- 4,257,000円〜
-
レヴォーグ
- 3,630,000円〜
-
ソルテラ
- 6,270,000円〜
-
WRX S4
- 4,477,000円〜
-
SUBARU BRZ
- 3,322,000円〜
-
レックス
- 1,820,000円〜
-
シフォン
- 1,485,000円~
-
シフォン カスタム
- 1,892,000円~
-
シフォン トライ
- 1,831,500円~
-
ステラ
- 1,201,200円~
-
ステラ カスタム
- 1,518,000円~
-
プレオ プラス
- 1,036,200円~
-
サンバーバン
- 1,045,000円~
-
サンバートラック
- 968,000円~