スバルのモータースポーツの頂点で戦っていたWRXは憧れの存在
スバルは数ある国産自動車メーカーのなかではそれほど大きな規模のメーカーではありませんが、水平対向エンジンやシンメトリカルAWD、アイサイトなど、独自の機構やシステムにこだわりを持ち、ブランド力を高めています。
そんなスバル車に乗る人はクルマに愛着を持つ人が多いようですが、実際のスバル車オーナーは、スバルのどのようなところに惹かれたのでしょうか。
「WRX STI」の限定車「S208」オーナーのTAKAさんに話を聞いてみました。
ラリー好きのお父さまが持っていたWRCの雑誌をキッカケにモータースポーツに興味を持ったTAKAさん。自身が生まれる前の時代のラリーの話を幼少期に良く聞いていたそうです。
「ひたすらにクルマの性能を突き詰める姿に感銘を受けました。スバルは決して規模の大きくない会社ですが、アイデンティティを失わず世界で戦っている姿に心を揺さぶられています」
現在20代という若いTAKAさんに影響を与えたのがスバルのクルマだそうです。
「幼いころから父にラリーの話しを聞き、免許を取るころにはスーパーGTやニュルブルクリンク24時間レースで戦っている姿を良く見るようになりました。
もちろんラリーも見ていて、幼い頃からスバルのモータースポーツの頂点で戦っていたWRXに乗ることは憧れでした」(TAKAさん)
幼い頃からモータースポーツに触れたことで、スバルに、とくにWRXに思いを募らせるのは非常にわかります。それだけの衝撃を受けたのも想像に難くありません。
「WRXについていろいろ調べていくうちに、『Sシリーズ』の存在も知りました。STIが手掛けるSシリーズには強い憧れがありました。しかし希少な存在のため、地元では見かけることがなく、その存在は画面のなかだけのもので高嶺の花でした」(TAKAさん)
ここで簡単にSシリーズについて振り返ります。
「インプレッサWRX STI」のSシリーズは2000年に登場した「GC8型」をベースとする「S201」から始まり、2002年にGDB丸目型をベースにした「S202」、2004年GDB涙目型の「S203」、2005年GDB鷹目型の「S204」と毎年進化をしながら限定台数が発売されていきました。
この頃になるとSシリーズへの注目度も高まっており、次はどのような進化をするのかと非常に注目されていました。
ベースとなる「WRX STI」がハッチバックタイプとなるGRB型になると、2010年に「R205」というSシリーズではない車両が出ます。しかし中身はSシリーズと同じように各部が強化され、「公道で最良の走りを。」という意味合いで「R」が付けられたマシンでした。
翌2011年には、セダンのGVBをベースとした「S206」が発売されました。
さらにベース車両がVAB型に進化して登場したのが2015年の「S207」です。ボディも大きくなっていますが、その分のパワーアップなども施されています。
そして国内では2020年現在、Sシリーズの最新モデルとなるS208が2017年に発売。エンジンパワーのさらなるアップや、ルーフやリヤウイングにカーボンを配するなどした最強のロードゴーイングカーとなっています。
なお、アメリカ向けに「S209」という車両も発売されましたが、国内向けには正式に発売されていません。
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