初代から最新モデルに乗り換えた結果は?

 私(大須賀克巳)の仕事は、全国各地にあるオービス(速度違反自動取締装置)をクルマで移動しながら調査をするという、ものすごく特殊な業務です。

 一度の調査で3000kmから5000kmを走ることもあります。ホテルに泊まると効率が悪いので、車中泊も頻繁にします。

「それだったらキャンピングカーやトヨタ『ハイエース』のようなワンボックスの方が快適では?」という意見もあるかもしれませんが、あくまでメインは移動です。ゆえに、走る楽しさや安全性がかなり重要なのです。

レヴォーグSTIスポーツ R EX(撮影:オービスガイド)

 スバル車は雪道に強いという定評があります。そのため真冬の北海道でも走る必要がある私は、最近までスバル初代「レヴォーグ」に乗っていました。

 そしてそろそろ買い換えの時期かなと思っていたところ、2代目レヴォーグの年次改良版である「B型」に2.4リッターターボが追加設定されるという情報を昨年(2021年)にキャッチしたのです。

 そこで、希望グレードの仕様を発売前から完璧に決めて、いざディーラーへ。発売初日(2021年11月25日)の朝一番に新車注文を完了させ、ようやく2022年3月末に「レヴォーグSTIスポーツ R EX」が納車されました。

 2代目レヴォーグは外観も内装もかなり上質になっていますが、初代からの乗り換えなので会社の人も近所の人もクルマを換えたことに気付いていません。ボディカラーも同じということもあり、実家の親でさえ気が付きません。

 しかし走らせてみると、当然ながら今までとは別物です。

 初代の1.6リッターターボもスポーツモードにすると、そこそこパワフルに走りましたが、今回の2.4リッターターボはノーマルモードのままでもそれを軽く上回ります。

 1.6リッターに乗っている時はターボが効くまで非力だったこともあり、発進時に気持ちアクセルを多めに開ける運転をしていました。その感覚で2.4リッターに乗ると「おおっ」ということになるわけですが、それも初日だけで、今はゆとりを感じながら運転しています。

 長距離移動の際は、このゆとりがとても大切です。例えば高速道路を走る時に、100km/hが限界のクルマと、パワーがあるクルマでは同じ100km/hで走るにしても疲労度が違います。本線への合流時や、周囲のクルマとの間隔を見計らって障害物を避ける時にも、パワーがあると安全に走れます。

 もちろんパワーだけではありません。従来からの重心の低い水平対向エンジンや、どんな環境でも安心のAWDなどに加え、フレームやシャシ、CVT、パワーステアリングの構造まで改良されており、走りの質感が格段に良くなっているのが分かるのです。

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