雪国総合性能の高さは新型アウトバックの魅力のひとつ
雪国に差し掛かって、寒冷地でのドライブで実感したのは、乗員へのおもてなし装備のありがたさでした。新型アウトバックは運転席と助手席だけにとどまらず後席左右のシートヒーターやステアリングヒーターも全車に標準装備しています。
しかし、声高に伝えたいのは「ただ付いているわけではない」ということです。
前席シートヒーターは一般的な座面や背もたれの腰部分のみならず、背もたれ上部や肩付近など、一般的には発熱しないエリアまでしっかり温めてくれるので快適性の高いもの。
ステアリングも、発熱エリアがステアリングリム部の3分の2ほどに達するなど、一般的なタイプよりも広い範囲にヒーターが組み込まれているのです。そういった目に見えない配慮からも、ウインタードライブにおける開発陣の配慮を感じました。
ちなみにシートヒーターの温度調整は、前席が3段階、後席は2段階から選べます。
肝心の新型アウトバックの雪道走行は、絶対的な安心感が印象的でした。
スタッドレスタイヤ(ヨコハマ アイスガード7)を履いた新型アウトバックは、雪を跳ね上げながら走る除雪前の路面でも4輪がしっかりと路面を捉えている感覚が強く、それが安心感としてドライバーに伝わってきます。
新型アウトバックに組み合わせている「アクティブトルクスプリットAWD」は、滑ったときに後輪へトルクを送るのではなく、発進する瞬間から高速域まで常に4輪を駆動するシステムなので「反応遅れ」とは無縁。それも雪国で評価が高い理由のひとつであり、実際に運転していると心強さにつながります。
加えて、深い轍や除雪して路肩に盛り上がった雪を乗り越える際なども、大径タイヤや本格SUV並みの213mmの最低地上高のおかげで安心できます。
そのうえで、もしも腕に覚えのあるドライバーなら、走行モードを「S#」かつトラクションコントロール機能をオフにすることで、アクセル操作で積極的にクルマを曲げるようなアクティブな運転を楽しむことも可能。
そんな走りでのコントロール性が良いのも魅力で、新型アウトバックは安心感が高いだけでなく、ドライバーのスキルによっては運転のファン度も高いクルマといっていいでしょう。
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今回のロングツーリングの移動距離は約1050キロに及ぶものでした。
8割以上が高速道路での走行でしたが、雪道も含めたトータル燃費は車載の燃費計で13.2km/L。
これは、カタログに記載されているWLTCモード燃費の「高速道路モード」である14.7km/hにこそ届かないものの、総合値である13.0km/hを超える実燃費を記録しています。
新型アウトバックに搭載される1.8リッター水平対向ターボエンジンは燃費も重視して開発されたこともあり、ガソリンエンジン搭載の大型ステーションワゴンとしては十分に優れた燃費といって良いでしょう。
途中のガソリンスタンドで満タン給油すると(ターボエンジンながらレギュラーガソリン指定)、800キロを超える航続可能距離を示したことにも驚きました。ちなみにタンク容量は63Lです。
そんな足の長さは、ロングツーリングのみならず、日常においてもガソリンスタンドへ行く回数を減らせるといったメリットを実感できるのではないでしょうか。
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