新型ソルテラとトヨタの兄弟車である新型「bZ4X」の違いは?
スバル初のグローバルBEV(バッテリーEV)である新型「ソルテラ」(プロトタイプ)にひと足先に試乗してきました。他社と比べると、これまで電動化に遅れを取っていたスバルが“攻め”の姿勢を表したわけです。
筆者(山本シンヤ)は、新型ソルテラの兄弟車のトヨタ新型「bZ4X」に舗装路(袖ヶ浦フォレストレースウェイ)で試乗済みですが、今回、新型ソルテラは雪道(群馬サイクルスポーツセンター)での試乗です。
![](https://kuruma-news.jp/ex/wp-content/uploads/sites/4/2022/03/20220308_subaru_solterra_001-1000x667.jpg)
この2台はトヨタとスバルの共同開発で生まれたモデルで、細部を除けば基本は同一スペック。つまり、両方乗ると日常/非日常の実力が体感できるというわけです。では、どのようなモデルだったのでしょうか。
新型ソルテラのエクステリアは、内燃機関のスバル車では実現できない短い前後オーバーハングを活かしたパッケージが特徴。
基本のスタイリングは新型bZ4Xと同じで、フロントとリアのデザインでスバルらしさを演出。2019年のジュネーブモーターショーに参考出品された「ヴィジヴ アドレナリン コンセプト」を彷彿とさせるデザインに感じました。
トヨタにもスバルにも見えるデザインとなっており、この辺りはトヨタとスバルが対等に共同プロジェクトチームとして開発をおこなったことがよくわかる部分のひとつでしょう。
インテリアはバイザーレスのメーターやダイヤル式のシフトレバー、12.3インチ大画面ディスプレイ+エアコンパネル一体のセンタークラスターなどはスバル車にはない佇まいですが、機能的なレイアウトや視界の良さ(Aピラーが細い設計)などからスバルらしさは感じられます。
個人的には、どちらかというと情報過多な昨今のスバル車よりも、新型ソルテラはシンプルで良いと思います。
細部を見ると、ステアリングには新型bZ4Xでは設定のないパドルシフトを装着。さらにドライブモードスイッチは新型bZ4Xの2モード(ECO/ノーマル)に対して3モード(ECO/ノーマル/スポーツ)と若干仕様が異なるところもあり、ここもスバルのこだわりのひとつです。
また、オーディオは新型bZ4XがJBL、新型ソルテラがハーマン・カードンを採用していますが、どちらもハーマンインターナショナルのブランドであり、新型bZ4Xと新型ソルテラの関係とよく似ているといえるでしょう。
フロントシートに座ると、SUVというよりも目線の高いセダンといったシートポジションです。
2850mmのロングホイールベースを活かし、リアシートの足元スペースはスバル車史上ナンバーワンのスペースを実現。
ただ、BEVながらも最低地上高210mmにこだわったことでフロアは若干高めに設定され、そのため着座姿勢はやや体育座りになりますが、足の置き場に余裕があるので許容範囲内でしょう。ラゲッジスペースはゴルフバッグ4個を積載可能なスペースを備えています。
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