では、それぞれのクルマはどのようにBOLDERを表現していくのでしょうか。
まずはクルマごとに3つのカテゴリーに分けられます。ひとつはSportsで、単なる移動手段ではなく、意のままに運転する楽しみを味わえることと定義。スタンスの良さやダイナミックな動き、メリハリある立体、タイヤを強調するフェンダーなどが採用され、プロポーションとしては前傾姿勢となります。
次のJourneyは、日常生活では味わえない時間や風景に連れ出してくれることをイメージとして、安心や信頼、走破性を軸に、前後に通る抜け感や切り上げた下回りを強調するために、そのプロポーションは水平基調を採用します。
最後はFieldで、日常を離れ、自然の中でアクティビティに挑戦する気持ちを駆り立てることです。これは荷室の容積や機能感を感じさせるために、その容積を感じるボディの厚みや堅強なキャビン、そしてそれを支えるタイヤ周りを重視し、水平方向の太い軸を感じさせるシルエットが用いられます。
もちろんそれぞれにピッタリなクルマだけでなく、その間に置かれることが多いでしょう。例えばFealdにはフォレスター、JourneyとFieldの間にはアウトバック、JourneyとSportsの間にはレヴォーグといったポジショニングになるわけです。
こういったことを踏まえ現行レヴォーグを見てみましょう。
デザインテーマは“Performance × Advanced”。クルマが持つ個性を大胆に際立たせるというBOLDERデザインのコンセプトから、意のままにコントロールする愉しさを表現し、レヴォーグの個性を際立たせることを狙っています。
ポジショニングは前述の通りJourneyとSportsの間です。まずダイナミックな躍動感を表現する軸の通ったデザインを表現するために、いまにも走り出しそうな前傾姿勢とし、停まっていてもなおレヴォーグが備える高い走りのパフォーマンスを感じさせています。
そして、前出の通りヘキサゴングリルから始まる強い塊感のあるボディデザインを採用。この塊感のある大胆な立体表現は包まれるような安心感も提供しています。
もうひとつ特徴的なものとして、愉しさを大胆に表現するフェンダーラインが挙げられるでしょう。ボディ内側からサイドに向けて、内圧によって内側から大胆に張り出したイメージのフェンダーや、エッジの利いた立体的なシェイプが描き出す先進的なスタイルは、ダイナミックな躍動感を表現しているのです。
このようにDYNAMIC x SOLIDの考えを踏まえながら、各車種のアイデンティティをしっかりと表現するのがBOLDERなのです。
そうすることが即ち、パッと見てスバルだと気づかせるだけでなく、スバルレヴォーグだ、アウトバックだとデザインでわからせ、かつ、そのクルマが備える個性までもが表現出来るようになっていくのです。
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