トヨタ コロナクーペ解説

　コロナクーペは、トヨタが1985年から1989年にかけて生産していたクーペです。

　コロナクーペは1985年に「コロナ」に加わった、2ドアクーペの新シリーズです。FFコロナをベースとした「セリカ」や「カリーナED」との姉妹車にあたり、ボディデザインは「セリカ」の流れをくむものの、ハッチバックを持たないノッチバック・クーペです。

　車名の「コロナ」は、「真っ赤に燃える太陽、そのまわりの淡い真珠色の光。太陽の冠」という意味。明るく親しみのもてるファミリー・カーにふさわしいように名付けられました。

　パワーユニットは当初、姉妹車と同じ2リッターDOHC（3S-GELU）、1.8リッターSOHC（1S-iLU）、1.6リッターDOHC（4A-GELU）の3種が搭載されましたが、1987年のマイナーチェンジで1.6リッターがなくなり、2リッターの（3S-FE）が加わりました。

　車体は全長4415mm、全幅1690mm、全高1295mmで、室内にもゆとりのある空間を確保。

　また、スタイリングも魅力で、空力特性の追求から生まれたストリームサーフェスを採用したワイドアンドローの美しいプロポーション、およびフロント部の大型横型ヘッドランプと精悍な縦グリル、ならびにサイドガラスと一体感のあるクォーターピラーを採用したグラッシーなキャビンなどにより、都会的でアダルトな2ドアクーペとしています。

　現在、コロナクーペは市場に出回る台数が少ない状態となっています（2020年4月調べ）。もし購入を検討されている方は、コロナクーペに出会えた場合、早めのチェックをおすすめします。