フィアット バルケッタ解説

バルケッタは1996年から2007年までフィアットから販売されたオープンカーです。

発売後2003年に一旦販売終了となりましたが、その後2004年にリニューアルし、ニューバルケッタとして復活しました。基本設計に変更はありませんでしたが、デザインやホイールサイズなどが変更されました。

バルケッタの名はイタリア語で「小舟」を意味し、ボディが小舟をモチーフにしていることから命名されました。マツダロードスターを意識して製作されたと言われるバルケッタは、フィアットプントをベースにして作られ、オープンカー仕様にするために大幅に車体に補強が施されました。

ボディサイズは全長3920mm、全幅1640mm、全高1265mmとコンパクトながら、FFレイアウトのメリットを活かし、車内は居住域とトランクルームを十分に確保しながら、オープン時のソフトトップを収められるスペースを後部に備えました。

エンジンは専用に開発された、1.8リッターの水冷直列4気筒DOHCエンジンを横置きで搭載。トランスミッションは5速MTが設定されています。出力とトルクは130ps/6300rpm、16.7kgm/4300rpmを発揮します。バルケットは重量が1090kgと軽いため加速性能が良く、排気量の大きいエンジンを搭載する車とも渡り合えるポテンシャルを備えています。

現在、フィアットのバルケッタを中古車で購入したい場合、平均で約81万円という価格帯となっています。(2020年4月調べ)

フィアットのバルケッタはデザインや走行性に定評があります。良質な車体と出会ったら、早期の購入をおすすめします。