GT300・スーパー耐久・運転訓練用マシンが揃って走った!
2022年12月2日、栃木県にあるスバル研究実験センターで、レーシングカーがテストコースを周回するイベントがおこなわれました。
スバル社内向けに開催された「モータースポーツ感謝の集い」と呼ばれるイベントが開催されましたが、どのようなものだったのでしょうか。
スーパーGTに参戦するBRZとスーパー耐久に参戦するBRZ。
そして市販車をモディファイした運転訓練用のBRZがオーバルコースを周回しました。
スバルのレース活動といえば、スーパーGTに参戦するSUBARU BRZ R&D SPORTの 61号車BRZ GT300がパッと思いつくでしょう。
厳密いうとスーパーGTはスバルのモータースポーツ活動をおこなうSTI(スバルテクニカインターナショナル)が主体となり、レース運営はR&Dスポーツがメインとなっておこなっています。
もうひとつ思いつくのがニュルブルクリンク24時間レースで、これもSTIが主体となって活動しているレース活動です。
ラリーはスバル・STIとしては参加しておらず、エントラントをサポートする体制となっています。
スバルとしてはレースに参戦していませんでしたが、2022年は違います。
スーパー耐久にTeam SDA Engineering としてエントリーして、61号車 SUBARU BRZ CNF Conceptを走らせています。
これはカーボンニュートラル燃料を使用して、次世代に向けての車両開発を主目的として、TOYOTA GAZOO Racingとガチンコ勝負をしてきました。
そのTeam SDA Engineeringの本拠地となっているのがこのスバル研究実験センターです。
スバル車の開発や実験をおこなうこの施設には、巨大なオーバルコースやさまざまな路面が用意されたテストコースがあるほか、各種の実験装置も豊富に用意されていおり、ここで日々研究開発とテストがおこなわれているそうです。
ちなみに、Team SDA EngineeringのSDAとは、スバル・ドライビング・アカデミーの略称です。
スバルには専門のテストドライバーが存在せず、エンジニア自らステアリングを握り、さまざまなテストをおこなっています。
そのなかで、「確実な運転技術を身につけないと評価はできない。もっと良い車作りのために運転技術を磨く」というために社内にドライビングアカデミーを開設しました。
つまり乗って走って評価できるエンジニアを育てているというわけです。
そんなSDAの本拠地でおこなわれるイベントなので、SDA主体と思われましたが実態は違いました。
スーパーGTに参戦しているSTIの総監督に小澤正弘が就任してから、このようなイベントが開催されるようになったそうです。
その理由を小澤総監督は次のように話しています
「スーパーGTの活動に対して多額な活動費を投入しているわけではありません。
となるとSTI、R&Dスポーツ、そしてスバルと多くの人の知恵をお借りしないといけません。
2022年はスーパーGTもカーボンニュートラル燃料を使ってレースをおこなうことになっています。
そういう知見も共有してGTもS耐もお互いに競争力をあげるようにしています。
なのでそれらのお礼もかねて活動報告をおこない、今後もみなさん一丸となってやっていきましょう」
※ ※ ※
これまでスバルの三鷹事業所、群馬製作所、研究実験センターをめぐり多くのスバル社内の人にマシンを見てもらい、応援してもらおうという活動をおこなっているそうです。
実際各所でおこなったモータースポーツの集いには多くの社員が集まって関心を持ってマシンを見て、ドライバーのトークを聞いたといいます。
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