モリゾウ選手がスバルのニュル参戦車両をドライブ。本気の走りに一同驚愕
スーパー耐久最終戦が行われた富士スピードウェイで、サプライズイベントが行われました。
今回のイベントは、タイムスケジュールでも決勝日の午前中に「STIデモラン」という時間が明記。
では、何がサプライズだったのでしょうか。
スーパー耐久にスバルのモータースポーツ部門であるSTI(スバルテクニカインターナショナル)は参加していないので、「何が行われるのだろうか」と思っていたら、STIのSNSで「ニュルブルクリンク24時間レースに参戦したマシンが走行する」というアナウンスがされました。
ニュルブルクリンク2024に参戦した車両の日本国内でファン向けに走行はお披露目されていないので、スバルファンはもちろんニュルブルクリンクファンにとっても待望のイベントとなりました。
当日のデモランではスバルピットから出発したニュル車は、雨上がりの路面が濡れたコースを鮮やかにクリアしていきます。
スバルの井口選手がドライブしていると場内アナウンスで放送されましたが、映像では井口選手はピットでその走りを見守っています。どういうことなのでしょうか。
ニュル車はコースを周回したあとホームストレートにマシンを止めると、そこから現れたのは、黄色いヘルメットを被ったドライバー。
スバルで黄色いヘルメットと言えば山内選手かと思われましたが、山内選手も井口選手と一緒に走行を見守っていました。
なんとモリゾウ選手ことトヨタの豊田章男会長が颯爽と降りてきたのです。
スバルS耐チームのデザインのスーツを着たモリゾウ選手がニュル車を操り、濡れた路面の中見事なドライブを披露。
マシンを降りたところにはスバルの代表取締役CEOの大崎篤氏と、井口・山内選手、今年ニュルブルクリンク24時間に参戦した佐々木孝太選手と久保凜太郎選手も一緒に出迎えました。
モリゾウ選手と大崎社長が熱い握手をしたあとはは笑顔で会話をしていました。
S耐TVのインタビューが行われると「スバルのニュルドライバーのオーディションの気持ちで走りました」と開口一番笑顔でモリゾウ選手は感想を語ります。
マシンを降りたモリゾウ選手は「スバルはご存知の通りニュルにずっと挑戦をされているメーカーで、今年参戦したマシンに乗せてもらえたのは特別な気持ちにになります。富士スピードウェイを走行しているのですが、ニュルを走っているという気持ちにさせてくれたマシンでした」と感想を述べていました。
スバルの大崎社長は「なかなか日本国内でお披露目する機会がなかったので多くのファンに見てもらえて本当に嬉しいです。それでさえ嬉しいのですが、モリゾウ選手に乗ってもらえて、感謝と嬉しさでいっぱいです」と感想を述べていました。
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なおモリゾウ選手は、ニュル車から降りてきた後に「走ってたらね、ミラーが飛んでちゃったよ」と一言。実際に運転席側のミラーがなくなっているのが確認できました。
またスバルのエンジニアからは「ニュル車はレーシングカーなので、操作方法はある程度の慣れが必要で、発進や停止にもひと工夫あります。ただ、モリゾウ選手は説明を聞いて、一発勝負ですんなり発進できていたので驚きました」と話していました。
そんなモリゾウ選手の後には、山内選手にドライバーが代わり、再びデモランを行ってイベントは終了。
その後ニュル車は、その後行われたピットウェークにも特別に展示され、多くの観客が興味を示していました。
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