まもなくWRC最終戦「ラリージャパン2023」開催! 注目は日本人ドライバー勝田貴元選手! ラリーを通して伝えたいメッセージとは?
勝田選手からのメッセージ
ラリー競技の魅力だけでなく、安全運転やクルマについても興味を持ってもらいたいと話す勝田選手ですが、ラリーファン、まだラリーを知らない人、開催地域の人に向けてメッセージがあるといいます。
・ラリーファンに向けて――
「昨年も、長年待ち望んだラリージャパンがようやく開催できて、多くの方に見ていただき、日本のラリー文化の大きな一歩だったと思います。
自分自身としては表彰台に登れたのも良かったと思いますし、トヨタにとっても日本のラリー業界にとっても良かったと思っています。
しかし、そこで終わらせるのではなく、今年もそれ以上の結果を求めて活躍できるように、いい走りをしていい結果を残せるように全力で戦いたいと思います。改めて応援よろしくお願いします」
・まだラリーを知らない人に向けて――
「昨年、ラリーをちらっとメディアで見たけど、まだ知らない方も多いと思います。
ラリーというモータースポーツはまだ、日本の中ではあまり知られていないスポーツです。
しかし、今トヨタが世界選手権に出ながら何年も活躍していることがあったり、世界の公道を使って走る過酷な競技でもあるので、さまざまなモータースポーツのなかでもファンとの近さが魅力です。
ステージは全開でものすごいスピードで走っていくんですが、そのコースをつなぐ移動区間リエゾンは一般のクルマと同じように交通ルールとスピードを守って走行します。
ときには一般のクルマと並走することもあり、どんなモータースポーツよりも身近にあるモータースポーツだと思います。
普段お買い物にいくような道が、もしかしたらステージになっているかもしれないし、そういう当たり前の平凡な日常が非日常になって味わえるという競技です。
今年は豊田スタジアムのステージが特徴ですが、ぜひ本格的な山のステージも見に行っていただけたらと思います。
また、スタジアムのコースでは、クルマの走りの全体を見渡せられると思うので、ラリーを見たことない人でも、まずラリーではどんなふうに走っているのかというのを生で感じて聞いて、雰囲気も楽しんでもらえればうれしいです」
・開催地域の方へ――
「皆さんが住む一般道を使うモータースポーツなので、地元の方にはより一層非日常を味わえると思います。
地元の祭りとしてイベント自体を楽しんでもらいたい。ひとつの競技ではなく、お祭り感覚で見に来ていただけたらうれしいです。
また、皆さんが日常で使うクルマも実はモータースポーツで鍛えられる部分があり、一般のクルマに活かされている部分はあるので、そういったことにも思いを馳せてもらえればと思います。
見た目や音、迫力は一般のクルマとは全く違うんですが、間違いなく一般のクルマともつながっていることを感じてもらいたいです」
※ ※ ※
WRC2023年シーズンも、残すところラリージャパンのみとなりました。
11月16日の「鞍ケ池公園シェイクダウン」にはじまり、19日の最終SS「旭高原SS ウルフ・パワーステージ」まで計304.12kmをタイムアタック。リエゾン区間を含めると4日間で958.95kmを走破します。
勝田選手はアーロン・ジョンストン選手とともにGR YARIS Rally1 HYBRID(18号車)を駆り、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)とともに今シーズン9回目の優勝を目指します。
シーズン最終戦を飾るラリージャパンが、どのような戦いが繰り広げられるか、大いに期待が高まっています。